同システムでは、さらに生コン車の配送状況やコンクリートの品種、打設日時などさまざまな情報がリアルタイムで記録される。これらの情報は構造物の3Dモデル上で、区画や分割された層ごとに打設状況をひと目で確認できるようになっている。従来は工事関係者がそれぞれの場所において目視で打設状況を確認していたが、同システムではタブレット端末やPCで工事現場全体の打設状況を共有できることから、効率的に工事現場全体の状況を把握することが可能だ(図2)。
この他、構造物の3Dモデルに仕様や施工記録などの属性情報が保存されるため、竣工後の維持管理業務にも活用できる。情報はタブレット端末などで簡単に素早く引き出せ、現地における構造物の点検だけでなく、点検記録の保存や不具合情報の共有も容易だという。従来は、コンクリートの打設日時や生コン車の情報などを3Dモデルに手作業で入力していたが、同システムにより作業が省力化される。
大林組は、今後はBIMとの連携も視野に入れ、同システムの適用範囲の拡大、高機能化を進めていく方針だ。
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