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» 2016年07月11日 06時00分 公開

省エネビル:ビルの免震改修に新工法、設備の更新と合わせて省エネ・省スペースも (2/2)

[石田雅也,スマートジャパン]
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柱1本ごとに免震装置を挿入していく

 北海道庁の本庁舎ではデュアルローリング工法で設備更新を同時に実施した結果、設備機械の設置スペース全体を縮小できて、地下2階の倉庫/執務スペースが700平方メートルも広がった。合わせて地下1階にあった倉庫/執務スペースを地下2階に移して、代わりに自然光が入る多目的スペースを設けることができた(図3)。

図3 改修によって新たに生まれたスペース。出典:竹中工務店

 竹中工務店は免震工事にも、独自に開発した「免震装置プレロード工法」を採用した。建物の中間階を免震改修する場合には、すべての柱を切断して免震装置を挿入する「一斉ジャッキダウン工法」が一般的である(図4)。

図4 「免震装置プレロード工法」の工事範囲。出典:竹中工務店
図5 「免震装置プレロード工法」の適用例。出典:竹中工務店

 これに対して免震装置プレロード工法では、建物の柱1本ごとに免震装置を設置することが可能になる(図5)。工事の対象階を全面的に閉鎖する必要はなく、利用可能な状態を維持しながら免震改修工事を完了できる。

 デュアルローリング工法を実施するうえでも免震装置プレロード工法は有効である。竹中工務店は公共施設やオフィスビルのBCP(事業継続計画)を強化できる点を訴求して、デュアルローリング工法を広めていく方針だ。

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