イトーキは約50年にわたり研究施設や高度医療施設向けに提供してきた特殊扉の技術を応用し、シェルター向け扉「BOUNCEBACK」を開発した。最大で1トンを超える重い扉を人の手で開閉できる機構を備えるとともに、指や足の挟み込み、誤操作などを防ぐ安全設計を盛り込んでいる。
イトーキは「危機管理産業展(RISCON TOKYO)2026」(会期:2026年9月30日〜10月2日、東京ビッグサイト)のシェルター疑似体験エリアで、マルチ防災シェルター扉「BOUNCEBACK(バウンスバック)」の実機を展示した。展示会での実機展示と一般向け公開は今回が初めて。
BOUNCEBACKは、災害時に避難してきた女性や子どもなど、特殊扉の操作に慣れていない人でも安全かつ確実に開閉できることを重視して開発した。今回展示した扉は約600キロあるが、高性能ヒンジ機構と高精度な据え付けにより、少ない力でスムーズに開閉できる。会場では実際に扉を開閉できる体験展示とした。
BOUNCEBACKには、イトーキが約50年にわたり培ってきた特殊扉の技術を応用している。高度医療施設や研究施設などに対し、2024年9月時点で約3000基の納入実績がある。
イトーキは2024年9月にBOUNCEBACKを開発し、日本核シェルター協会のモデルルームに扉の重さが約1400キロの防爆扉を設置した。400kN/平方メートルの耐衝撃性能を備え、気密性能は差圧10kPa時で1平方メートル当たり毎時2立方メートル、水密性能は水頭10メートル時で1平方メートル当たり毎時0.03立方メートル。放射線遮蔽性能は普通コンクリート200ミリ相当。企画/設計から部品調達、組み立てまでを全て日本国内で完結している。
BOUNCEBACKは設置先の要件に応じたフルオーダーメイドで、施設の用途や必要な性能、開口寸法などに合わせて設計する。全ての機能を一律に盛り込むのではなく、設置場所で求められる性能に応じて仕様を決める。
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