パナソニック ホームズは、地震の揺れで万が一建物が全壊や半壊した場合、パナソニックホームズが責任を持って建て替えや補修を保証する「地震あんしん保証」の期間を10年間から最長35年間に拡充する。
パナソニック ホームズは2023年4月3日、地震の揺れで万が一建物が全壊や半壊した場合、パナソニック ホームズが責任を持って建て替えや補修を保証する「地震あんしん保証」の期間を2023年4月以降に契約する戸建住宅と集合住宅から、10年間から最長35年間に拡充すると発表した。
近年、未曾有の自然災害が頻発している日本では、建物の被害と共に被災生活による健康被害が大きな社会問題となっている。パナソニック ホームズが2016年から毎年実施している住宅購入意向者に対するアンケート調査では、「耐震性能が優れている」がメーカー選定時の重視ポイントで常に1位と2位で、「地震に対して安心して暮らせること」は地震大国の日本で家を建てる人の不変のニーズとなっている。
今後、発生が予想される南海トラフ地震は、地震の揺れによる全壊家屋が107万棟にのぼり、東日本大震災をはるかに凌(しの)ぐ規模の被害が試算されている。こうした背景もあってか、地震保険の付帯率は16年連続で増加し、住宅購入者の地震への備えや安心を求める意識はますます高まっている。
地震による住まいの損害を補償する損害保険には地震保険があるが、地震保険では万が一建物が倒壊した際に、建て替え費用の半額しか補償されないため、パナソニック ホームズの調査では「地震保険に加入していても不安」と92%の人が感じていると分かっている。
国が「生活の再建」として位置付ける地震保険と、「建てた家を再建したい」という人々の要望にはギャップがあり、日々の暮らしを心から安心して過ごすことに対しては課題が存在する。
パナソニック ホームズの地震あんしん保証は、創業者の松下幸之助が提唱した「良家」の住まいづくりの理念に基づき、自然災害から家族を守り、安心して暮らせる防災住宅を提供する。
ただ、地震保険の加入だけでは火災保険金額の最大50%の補償となり、もし建て替えを行う場合、費用の半額は自己負担となる。そこで地震の揺れで万が一、建物が全壊や半壊したときはパナソニック ホームズが責任を持って建て替えや補修を行う地震あんしん保証に加え、地震保険にも加入することで「建物の再建」と経済面での「生活の再建」の両立が可能となる。
さらに今回、保証期間を最長35年に拡充した背景には、超高層ビル建築に用いられる「座屈拘束技術」を採用し、過去の大地震を超えるエネルギー量の耐震実験に耐えた「強さ」と、これまで大地震による倒壊がゼロという「実績」の2つの要因があったからこそ実現した。過酷な耐震実験では、一部にクロスの切れやタイルのひび割れ、瓦の割れが見られたものの、構造体の交換が必要となるような大きな損傷はなく、地震への強さが実証されている。
パナソニック ホームズでは、地震あんしん保証の保証期間を35年間に拡充したことをきっかけに、今後も地震などの自然災害に強く、できる限り在宅避難も可能とする住まいの普及に取り組んでいく。
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