電気設備業の売上高は、6社が前年同期を割り込み、5社が減収・純減益(図表5)。10社合計を見ると、売上高は前年同期比0.2%増、営業利益は同2.3%減、経常利益は同2.3%増、純利益は同7.6%減となった。
今期の業績予想は、純利益ベースで6社が減収減益、2社が増収増益、2社が未定となっている(図表6)。売上高の減少率が2桁のマイナスになったのは1社だけだが、純利益の減少率はそれ以上に大きく、経営環境は苦境にあることが分かる。
管工事業の売上高は、7社が前年同期を下回り、このうち6社が減収・純減益(図表7)。10社合計を見ると、売上高は前年同期比13.4%減、営業利益は同54.9%減、経常利益は同47.3%減、純利益は同33.7%減となっており、高水準であった前年同期の業績との比較では、非常に厳しい結果となった。
今期の業績についても、予想を出している9社が全て減収・純減益で、総合工事業と同じく困難な経営環境を迎える見通し(図表8)。
住宅・不動産業の売上高は6社が前年同期を下回り、このうち4社が減収・純減益となっている(図表9)。10社合計の売上高は前年同期比5.22%減、営業利益は同12.1%減、経常利益は同14.0%減、純利益は同18.3%減だった。
2021年3月期の業績予想を発表した6社は、全て減収・純減益の予想になっている(図表10)。とくに純利益については減少率が大きく、利益面ではより厳しい経営環境になる見込み。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.