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» 2020年03月04日 09時00分 公開

長谷工総研の分譲マンション動向、五輪イヤーは首都圏で2019年相当に市場動向(2/3 ページ)

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小分け物件の供給が中心

 一方、近畿圏の新規供給戸数は、前年比13.9%減の1161件1万8042戸。近畿圏でも2018年並みの供給が継続すると想定されていたが、2018年以下となった。ワンルームマンションが60物件5134戸と、2018年(75物件6150戸)を下回ったことも低減の一因だという。だが、2018年より低い値を示したものの、2017年(56物件4453戸)を超える高水準の供給が続いている。

 さらに、近畿圏でも首都圏と同様に、10戸未満にとどまる小分け物件の供給が中心になっており、2019年も1161件中761件を占め、構成比も65.5%と3年連続で60%を上回った。地域別では、南大阪のみが2018年以上となり、神戸市や京都市、東大阪は大幅減となった。

近畿圏の地域別供給状況 出典:長谷工総合研究所

 2019年月間の初月販売率は74.1%と前年(74.5%)相当に着地した。ワンルームマンションを除くファミリー向け物件の初月販売率は、前年(69.5%)並みを維持しており、順調な推移となった。

 新規物件の販売が好調だったことで、分譲中戸数と完成在庫ともに低水準を記録した。分譲中戸数は同年10月末には1858戸となり、完成在庫も同年同月末には959戸にまで減った。しかし、同年11月以降は増加に転じ、同年12月の新規供給戸数が3230戸と良好だったこともあり、同年12月末の分譲中戸数は2820戸で、完成在庫も1192戸となった。

近畿圏の平均面積と平均価格の推移(1994〜2019年)、ワンルームマンションを除く 出典:長谷工総合研究所

 2019年の近畿圏全体の分譲単価は、1平方メートルあたり6万8000円で、2018年比3.2%アップとなり、平均面積は、コンパクトな住戸の供給が増えたこともあり、同比2.6%ダウンの56.87平方メートルに縮小し、平均価格は同比0.6%増の3866万円に落ち着いた。

 ワンルームマンションを除いた分譲単価は、2018年比3.8%増の1平方メートルあたり6万6400円となり、平均価格は同比0.2%アップの4648万円にとどまった。

 近畿圏では、面積縮小によるグロス価格抑制のムーブメントはこれまで無かったが、2019年にはその動きがみられたという。

ワンルームマンションを除いた地域別供給商品内容(近畿圏) 出典:長谷工総合研究所

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