ミマキエンジニアリングは「IGAS2018」で、UV硬化インクを搭載した大判インクジェットプリンタのラインアップをメインにブースを構成した。
ミマエンジニアリングは「IGAS2018」で、UV硬化インクを搭載した大判インクジェットプリンタをメインにブース展開した。
2500×13000mm(ミリ)までの特殊素材に印刷できる「JFX200−2513」は、UV-LED方式のフラットベッドプリンタのエントリーモデル。UVインクはUV-LED光源で硬化させることで、立体(厚盛り)印刷やテクスチャー表現など、独特の質感や立体感を表現することができる。導入先の企業も、印刷会社に限らず、それ以外の多様な業種で採用されることが多く、スマホケースやノベルティなど、新しいアイデア商品がUV出力により続々と製作されている。
また近年は、家具や壁紙、床材、テーブルトップといった建装材分野でも、多品種・小ロットのニーズが広がっており、この需要に応えられるUVのフラットベッド機を選択する企業は増えつつある。
JFX200-2513は、紙メディアに限らず、厚さ50mmまでの木材やアクリル、アルミ複合板、ポリカーボネート、MDFなどのさまざまな板材に意匠を施すことができる。
インクは、ミマキ純正の「LUS-150(C、M、Y、K、W)」と、「LH-100(C、M、Y、K、W、Cl)」。このうち、クリアインクは、出力物に高級感のある光沢を持たせ、デザイン性の高い表現を可能にする。
3Dプリンタは、UVインクジェットプリンタの技術を転用し、独自開発した「3DUJ-553」でデモを行った。3DUJ-553は、UV硬化インクジェット方式を採用し、UVインクを積層させることで、1000万色以上のフルカラーの立体造形を可能にした。
造形物を支えるサポート材は、水に漬けるだけで溶け、出力後の煩雑な支持材の取り除き作業は不要。
3Dプリンタで一般的な石こう方式に比べると、正確なインクの着弾ができるため、シャープなテクスチャも忠実に再現。最小20μm(マイクロメートル)の高精細なインク吐出技術で、表面は滑らかな仕上がりとなる。
ブースでは、プリント&カット一体モデルの「UCJV300シリーズ」から、1610mm幅対応の「UCJV300-160」、2018年7月に発売した800mm幅対応の新機種「UCJV300-75」を出品。カッティングプロッタは、4×8板(1220×2440mm)サイズの素材をカットするフラットベットタイプ「CF22-1225」を紹介した。
また、「〜Mimaki IoT“つながるデジタルプリンティング”〜」をコンセプトにしたモデル機「PrintROBO L15」も参考出品。工業向けのデジタルプリンタが、周辺機器と相互通信でつながることで、生産ラインへの組み込みや無人のオンデマンド生産、マスカスタマイゼーションの実現を提案した。
具体的には、ベルトコンベヤーで部品が運ばれている生産ラインに、対応するプリンタとロボットをシステムとして組み込んだ場合、ロボットがベルトコンベヤーから流れてくるワークをプリンタに配置。その後、プリントが開始され、出力後にはロボットがワークを回収する一連の作業が無人化できる。会場では、コンセントカバーのプリント自動化を一例として示した。
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