熊谷組グループのケーアンドイーと、住友林業傘下の住友林業ホームテックは、宿泊施設や集合住宅などのリニューアル分野で協業を開始する。
熊谷組グループのケーアンドイーと住友林業ホームテックは2018年5月22日、建物リニューアル・リフォーム分野で協業を開始したことを発表した。2018年5月24〜25日に東京ビッグサイトで開催された「ビル・商業施設・宿泊施設建築フェア2018」で両社の事例が紹介され、今後営業展開する各種建物リニューアルのワンストップサービスがPRされた。
ケーアンドイーは、熊谷組の100%子会社で、ゼネコンの技術力と総合力を生かし、大規模建築のリニューアル、オフィスからホテルへのコンバージョン、マンションのリノベーション、耐震補強工事の設計・施工、設備のリニューアル工事などを得意としている。
住友林業ホームテックは、住友林業の100%子会社で、リフォームの専門会社。「住友林業の家」などの戸建て、マンションなどの住宅リフォームで豊富な実績があり、耐震・断熱性能を向上させた快適な住まいや「木」を活用した木質感ある内装の提案に強みがある。
両社の協業で、RC造の大規模物件では、ケーアンドイーが外装、住友林業ホームテックが内装を担当するなど、2社のコラボで付加価値の高いリニューアルを現況調査から、企画提案、設計・見積もり、施工、アフターサービスまでトータルで受注することが可能になる。
住友林業ホームテックの担当者は、「これまで専有部分を得意とする自社だけでは、建物1棟を丸ごと完結させることができなかった。ケーアンドイーと協業することで、大規模な建物でも、オールインワンで一括受注できるようになった。現状では受注案件はまだないが、共同企業体や専有・共有で契約を別にするなども含めて、両社の技術と強みを融合し、建物の資産価値を高めるリニューアル提案を営業展開していく」と語った。
会場では、両社がそれぞれこれまでに手掛けた集合住宅や宿泊施設などの事例がパネル展示された他、住友林業が創業から350周年を迎える2041年を目標に据えた「構想W350計画」を紹介した。計画は、高さ350m・地上70階の木造超高層建築物を日建設計の設計協力により実現するもので、建物は木材比率9割の木鋼ハイブリッド構造を採用。同社では建築構法、環境配慮技術、使用部材や資源となる樹木の開発など未来技術へのロードマップと位置付けている。
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