第8回 JAPAN BUILD TOKYOで、スパイダープラスは現場管理アプリ「SPIDERPLUS」の基本機能と、新たに追加した機能をPRした。新機能は、帳票デジタル化の「S+Report」やiPadでBIMの3Dモデルを閲覧できる「S+BIM」に加え、プラント、土木、インフラメンテナンスの用途別ソリューション。
スパイダープラスは、「第8回 JAPAN BUILD TOKYO−建築の先端技術展−」(会期:2023年12月13〜15日、東京ビッグサイト)にて、建設現場でDXに役立つ5種類の機能を紹介した。5種類の機能とは、帳票デジタル化機能の「S+Report」、BIM活用の「S+BIM」、プラント向け「SPIDERPLUS for Plant」、土木用途の「SPIDERPLUS for Civil」、インフラメンテナンス向けの「S+Maint」。
本記事では、その中から建設DXに貢献すると位置付けるS+ReportとS+BIMを採り上げる。
S+Reportは、現在使っている各種の帳票をそのままの見た目でデジタル化する機能だ。帳票がデジタル化されていれば、現場に持参したiPadから数値や状況を入力し、その後の処理も自動化する。
デジタル化が叫ばれる建設業では、まだ紙の帳票で情報をやりとりするケースが多い。その場合は、現地で野帳に手書きした数値を事務所に戻ってからExcelなどへ入力し、必要に応じて集計する作業が求められるが、担当者の大きな負担になってしまう。S+Reportは、紙の帳票をそのままデジタル化できる。このため事務所での再入力や集計の必要がなくなる。
現在使っている帳票をデジタル化する作業は、ユーザーが自分で行える。データの入力方式も、テンキーを使った直接入力、ラジオボタンやドロップボタンによる選択入力、チェックボックによる複数入力などが選べ、音声による入力にも対応している。
紙のデータ入力とS+Reportが大きく異なるのは、デジタル化することで画像が扱えるようになることだ。多くの帳票で情報量が増え、作業の効率化が図れる。
ちなみに、S+Reportには各種の測定機器が測定したデータを自動で読み込む機能も搭載している。測定記録支援システムの「BLuE(ブルー)」と連携し、2023年11月の時点で、既に30種類以上の測定機器に対応している。
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