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» 2023年02月15日 10時00分 公開

中堅・中小建設業のDX“処方箋” BIM/CIM導入を容易にする3次元モデル向けサービスが選ばれる理由BIM人材育成も支援可能

建設DXの一環としてゼネコンを中心に導入が進むBIM/CIMだが、中小建設業にとって導入のハードルは低くない。現実解として注目を集めるのが、高精細な3次元モデルをロケーションフリーで利用できる建設業向けのデジタル基盤であるNTTPCコミュニケーションズの「VDIクラウド for デジタルツイン」だ。

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建設DXに向け普及が緒に就くBIM/CIM

 建設DXはもはや「待ったなし」の状況にある。その背景には幾つもの要因があり、2024年4月に迫る罰則付きの時間外労働の上限規制適用がまず一つ。上限を超えた残業労働が法律で認められなくなり、DXによる業務効率化が不可欠となっている。

 国土交通省による「2023年までの小規模を除く全ての公共事業におけるBIM/CIMの原則適用」の決定や、「i-Construction」の推進もある。前者に対応できなければ公共事業への参加が難しく、将来的に収益の先細りは避けられない。

 生産性の向上や経営環境の改善を目指す後者では、ドローンや点群データ、ICT建設機械による建設生産システムの効率化や高度化が求められている。それらを怠ると技術品質で他社に後れを取るだけでなく、いわゆる3K職場からの脱却も難しく、生産労働人口が減少を続ける中で人材面からも事業継続が困難になることは明白だ。

 現状を踏まえて普及が進むデジタル技術の一つがBIM/CIMだ。各種属性データを付加した全体的な3次元モデルのデータベースとして意匠から、構造、設備まで一貫して関係者間で情報共有できるという業務効率化のメリットから、大手設計事務所やゼネコンを中心にここ数年で導入が相次ぐ。

 ただし建設業の中小企業に目を転じると、BIM/CIM導入の難しさを嘆く声も少なからず漏れ聞こえる。それはなぜなのか。どうすれば解決できるのだろうか。

中小企業がBIM/CIM導入で直面する課題とは?

 中小企業でBIM/CIM導入が困難な理由はまず、環境整備に要すコストだ。BIM/CIMの利用には当然、対応ソフトやその稼働基盤となる高性能なワークステーション(WS)が必要になる。それらを従来通り自前でそろえるには多くのイニシャルコストが発生し、体力が乏しい中小企業にとって負担は決して小さくない。

 BIM/CIMの活用範囲は、設計だけでなく施工、維持管理までをカバーし、担当者もそれぞれ異なる。IT担当者が不在の中小企業にとって適切なWS選定は至難の業だ。必要な性能を確保できなければ業務効率は確実に低下してしまう。性能が過剰であれば投資が無駄になってしまう。

 BIM/CIMを使いこなすには、その概念やプロセス変革の理解を出発点に、ツール全般の基礎知識、BIMモデルの構築方法、属性情報の活用手法など、広範な知識習得も必要だ。しかし人材育成が一筋縄ではいかないことは周知の通り。

 このように、中小企業のBIM/CIM活用には課題が山積している。だが、冒頭に述べた理由から、もはやBIM/CIMの導入は乗り越えるべき壁だ。その中にあっての“現実解”として、あるクラウドサービスが脚光を浴びている。それが、大容量データの3次元モデルをロケーションフリーで利用できる建設業向けのデジタル基盤であるNTTPCコミュニケーションズの「VDIクラウド for デジタルツイン」だ。

「VDIクラウド for デジタルツイン」の特長

WS選びの“知恵袋”として最適な機種選定を後押し

 VDIクラウド for デジタルツインを端的に説明すると、BIMソフトの稼働基盤であるWSとデータの保管や共有のためのストレージなど、BIM/CIMソフトの利用環境を包括的に提供するクラウドサービスだ。あとはBIM/CIMソフトを用意すれば環境を整備できる。

 特長としてまず挙げられるのが、VDI(仮想デスクトップ インフラストラクチャ)によってWSをサービスとして手軽に導入できる点だ。ハードのWSを購入するには最低でも数十万円かかるが、VDIクラウド for デジタルツインならば1台当たり月額4万6000円(税別)から利用可能(初期構築費用として13万4800円(税別)が必要)。体力が乏しい中小企業でも、この程度であれば無理なく調達できるはずだ。既存業務をBIM/CIMに一斉に乗り換えるのはイニシャルコストや組織および運用の見直しなど多大な負担を企業に強いる。VDIクラウド for デジタルツインはスモールスタートによる段階的な利用拡大にも活用できる。

 VDIクラウド for デジタルツインは、「Smallプラン」(4vCPU、メモリ8G、ディスク100G、2GB vGPU)、「Mediumプラン」(8vCPU、メモリ16G、ディスク200G、8GB vGPU)、「Largeプラン」(16vCPU、メモリ32G、ディスク200G、24GB vGPU)の3プランを標準として提供。

NTTPCコミュニケーションズ サービスクリエーション本部 第二サービスクリエーション部 サービスクリエーション担当 担当部長 柴田喜匡氏

 NTTPCコミュニケーションズの柴田喜匡氏(サービスクリエーション本部 第二サービスクリエーション部 サービスクリエーション担当 担当部長)は、「各種のBIM/CIMソフトの推奨要件を考慮して3プランを用意した。その上で、実際に使うソフトや作業内容などを導入前にヒアリングし、CPUやメモリ、ディスクの追加などにも柔軟に対応しつつ最適な構成を提案する」と笑顔で語る。アセスメントからWSが利用できるようになるまでの期間は3週間〜1カ月半程度だ。

 OSには建設業界で標準のWindows 10/11を採用。利用するBIM/CIMソフトをベースに、NTTPCコミュニケーションズと二人三脚でBIM環境を整備するのが基本的な導入シナリオだ。

“働き方改革”の推進にも力を発揮

 VDIクラウド for デジタルツインはBIM導入だけでなく、“働き方改革”の推進にも力を発揮する。建設業界における長時間労働の常態化を招くのが、現場生産主義による現場と事務所や本社との移動時間だ。これも、クラウドによって在宅での作業が実現すれば打開可能だ。VDIクラウド for デジタルツインによって大容量データのやりとりの手間を削減し、情報共有や各種の合意形成も可能になるなど、BIM/CIMの本質的な目的をより推進できる。

「VDIクラウド for デジタルツイン」の全体構成図

 クラウド利用の広がりを受け、セキュリティリスクも指摘されるようになった。VDIクラウド for デジタルツインはアクセス回線としてインターネットに加えてVPNも用意。データの盗聴などのリスクを抜本的に低減している。VDIの仕組み上、操作端末であるPCには作業データが一切残らず、PCの紛失による情報漏えいの心配も無用だ。

 WSを含めたBIM/CIMの運用環境がいくら優れていても、利用者のスキルが低ければ活用は進みにくい。この点について、NTTPCコミュニケーションズは現在進行形で対応支援を高度化させている。その一つとして近く開始を予定しているのが、建設業界向けITコンサルティングを手掛けるペーパレススタジオジャパンとタッグを組んで、別途提供するBIM導入支援サービスだ。

NTTPCコミュニケーションズ 法人ビジネス推進本部 ビジネスデザイン部門 AI/IoTビジネスデザイン部 高島綜太氏

 NTTPCコミュニケーションズ 法人ビジネス推進本部 ビジネスデザイン部門 AI/IoTビジネスデザイン部 高島綜太氏(高ははしごだか)は、「ペーパレススタジオジャパンは組織再編も含めたBIMによるデジタル化支援事業を手掛けており、BIMの教育から業務利用、その後の運用まで支援する教育サービスを展開している。既に全国で10社以上の採用実績がある。同社との協業によって、当社が新たにデジタル基盤を提供するとともに当社ユーザーがペーパレススタジオジャパンの教育サービスを利用できるようにしたい」と話す。

 BIM/CIM活用のためには、建設物の維持管理などへの応用に向けたデータ引き継ぎ用の組織横断的なルール策定など、多様な業務の見直しが必要となる。NTTPCコミュニケーションズはそれらも含めた教育サービスの拡充を目指し、パートナー開拓を今後も推し進める計画だ。

NVIDIA Omniverse Enterpriseでデータ活用の高度化を加速

 BIM/CIM導入に当たる中小企業について、柴田氏は「現状はハードやBIMソフト、教育、社内組織や制度などの検討項目の多さから、どこから手を付けるべきかで戸惑っているのが実態」と指摘する。VDIクラウド for デジタルツインはその点、「最初の一歩を踏み出すことを広く手助けするためのサービスになり得る」(柴田氏)。

 NTTPCコミュニケーションズはその先にある、DXの“本丸”となるデータ活用の支援も見据えている。その布石が、VDIクラウド for デジタルツインにオプションとして用意されているNVIDIAの3Dエンジニアリング/デザインの協働基盤「NVIDIA Omniverse Enterprise」(以下、Omniverse Enterprise)だ。

 Omniverse Enterpriseは、仮想空間における仮想的な協働の“場”で、多様なデータ形式に対応している。作業を高度化するための機能も豊富に用意されている。従来は各担当者が異なるツールで個別に作業してそれらを取りまとめてレビューしていたが、Omniverse Enterpriseの「Live Sync」を利用すれば各担当者が同時並行で作業を進めながら変更をビジュアルかつリアルタイムに確認できるようになる。VDIクラウド for デジタルツインが採用している最新のNVIDIA製GPUは、リアルタイムレイトレーシングによる3Dビジュアライゼーションなどにも大いに力を発揮する。

 「Omniverse Enterpriseの活用において期待しているのが5G通信の広がり。ドローンなどで取得した大容量点群データを迅速にシステムに取り込めるようになり、シミュレーションソフトなどと連携したデータ利用が従来よりも格段にスムーズになる。拡張機能を開発するための『開発キット』やAIの推論結果を基にモノの動きを精緻に再現する『シミュレーションエンジン』などの機能も今後のデータ利用の高度化を後押しする」(高島氏)

 BIM環境の整備だけでなく、人材育成、データ活用の高度化まで一気通貫に支援するNTTPCコミュニケーションズのVDIクラウド for デジタルツイン。その広がりを通じた今後の建設DXの加速は間違いなさそうだ。

項目 内容
提供機能 ・仮想デスクトップに必要なリソースをクラウド上で提供
 (vGPU/CPU/メモリ/ストレージ/ネットワーク)
・VDIクライアントの提供
・NVIDIA Omniverseライセンスの初期セットアップ(Omniverse利用時)
提供価格 ・初期費用:13万4800円〜(税別)
・月額費用:
 Small:4万6000円/VDI〜(税別)
 Medium:9万5000円/VDI〜(税別)
 Large:13万4800円/VDI〜(税別)
 ネットワーク基本費用:2万7000円 /テナント(税別)
提供開始 2022年10月6日
保守・サポート ・故障対応(24時間365日)
・技術サポート(平日日勤帯)
「VDIクラウド for デジタルツイン」のサービス提供内容

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提供:株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズ
アイティメディア営業企画/制作:BUILT 編集部/掲載内容有効期限:2023年3月22日