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大成建設が現場のデジタル化にも対応した新装備パッケージを開発、本格導入:現場管理
大成建設は、建設現場用の装備パッケージ「大成建設セフスタイル」を本格導入する。安全装備などの装着ルールを統一し、作業内容に応じて必要な機能を組み合わせて使用する。現場のデジタル化を後押しする設計思想も取り入れた。
大成建設は2025年6月11日、TJMデザインの協力を得て開発した建設現場用の装備パッケージ「大成建設セフスタイル」を、2025年夏から本格導入すると発表した。安全装備に加え、タブレット用ポーチなどの現場のデジタル化を支援する装備も取り入れた。
セフスタイルは、現場作業員からの声をもとに独自開発された装備群で構成される。工具などを装着できるフルハーネス「セフハーネスA」、換気ファン搭載ヘルメット「セフメット」などを含み、現場従事者は作業内容に応じて必要な器具や装備を使用。ワンタッチで着脱可能だ。
情報端末対応装備として、タブレット用ポーチ「セフポーチZ」も標準化した。胸元での操作可能で、カメラ専用窓も配置して撮影作業を効率化する。耐水性の高い素材とファスナーを使用して水ぬれによるタブレットの故障リスクを軽減する。
今後、製品ラインアップの拡充を図り、装備の標準化による現場環境の整備を進める方針だ。安全で快適かつ効率的な作業を支える基盤として、建設業界の生産性向上と魅力発信に貢献する。
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