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AIカメラ活用、音と光の警告で車両/歩行者の接触事故防止 イクシス:現場管理
イクシスは建設現場向けAI安全管理システム「GENBA-Alert」をリリースした。AIカメラとアラーターで人と車両を検知し、音と光で危険を双方に通知する。
イクシスは2025年4月22日、建設現場などを対象としたレンタル型AI危険予知/安全管理システム「GENBA-Alert」をリリースした。AIカメラとアラーター(ライトとスピーカー)を組み合わせ、車両運転者と歩行者双方に危険を通知することで、省力化を図りながら車両入退時の事故リスク低減を図る。
GENBA-Alertは、AIカメラが人と車両を検知すると、最大110デシベルの音と、検知項目に応じた色の光で注意喚起を行う。検知距離は昼間最大30メートルで、複数のカメラやアラーターを連携させた運用にも対応。歩行者への車両接近警告だけでなく、運転手に対しても歩行者の存在を知らせる双方向の安全確認が特徴だ。アラーターはカメラから離れた場所にも設置可能で、検知エリアも自由に設定できる。
システムはクラウドと連携しており、遠隔での機器の制御が可能。夜間は防犯用途としても活用できる。
イクシスは今後、フォークリフトや建設機械を検知するAIを開発し、建設現場内での安全対策への適用を進める。ゲートバーや電光掲示板などハードウェアとの連携、AIによる接触事故の検知から管理者への自動通報機能なども順次追加する計画だ。
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