弘電社とL is Bが共同開発、現場向けカメラアプリとAurodeskのクラウドが連携:現場管理
弘電社とL is Bは、現場写真管理とクラウド共有の「タグショット/タグアルバム」と「Autodesk Construction Cloud」との連携機能を共同開発した。連携により、タグショットで撮影し、タグアルバムに保存した画像や帳票が、さまざまなクラウドサービスのデータと統合管理が実現する。
総合電気設備工事会社の弘電社とL is Bは2025年5月14日、L is Bの「タグショット/タグアルバム」と「Autodesk Construction Cloud(ACC)」との連携機能を共同開発したと発表した。
工事写真と帳票データの一元化管理が可能に
弘電社は2024年からACCを導入し、設計データや施工計画などの工事情報をクラウド上で一元管理する取り組みを進めてきた。その中で、日々撮影している写真や作成した帳票データの一元化と社外メンバーを含めた情報共有の環境が求められていた。
今回開発した連携機能により、タグショットで撮影した画像やタグアルバムで作成した帳票をワンクリックで、ACCに保存可能になった。さまざまなクラウドサービス間のデータを統合し、最終的には一元的な管理が実現する。
弘電社は、「社内だけでなく社外メンバーとのデータ整理や共有も飛躍的に効率化し、業務全体の生産性向上が期待される。今後は、現場関係者間での多様なデータをつなぐことで迅速な情報共有が可能になり、より高精度で安全な施工の実現に寄与する」とコメント。
L is BのタグショットはiOS/Android対応のアプリで、現場の黒板付き写真や是正指示の写真などをタグを選んで撮影するだけで、自動分類されてクラウドにアップロード。クラウドに保存した写真は、帳票作成などの二次利用、ビジネスチャット「direct」との連携で作業員に直接是正指示も行える。デジタル工事写真の信憑性確認として、改ざん検知機能も備える。
タグアルバムは、タグショットで撮影した数万枚にも及ぶ現場写真や動画を簡単に管理できるアルバム機能。日時やタグ、黒板、担当者などの項目で絞り込み、必要な写真が瞬時に見つかる。電子納品以外にも、PDF形式での出力に対応し、進捗報告用や記録写真など、書類作成の時間削減につながる。
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