建設AXの基盤構築に向け、アンドパッドが東京ガスやダイキンなど3社と資本提携:産業動向
建設プロジェクト管理「ANDPAD」を展開するアンドパッドは、東京ガス、ダイキン工業、カインズの3社とそれぞれ資本業務提携を結んだ。業界トップランナーの現場データとAIを掛け合わせ、人手不足に悩む建設/設備業界の構造転換を先導する。
アンドパッドは2026年8月20日、東京ガス、ダイキン工業、カインズとそれぞれ戦略的資本業務提携に関する契約を締結したと発表した。住まい、空調、エネルギーという生活インフラの各領域を代表するトップランナー3社と手を組み、建設/設備業界のAIトランスフォーメーション(AX)を推し進めるのが狙い。
「AIデータプラットフォーム」を各業界に展開
建設業や施設資産の維持/修繕を伴う業界は、深刻な担い手不足や高齢化、技術継承の停滞といった構造的課題に直面し、現場単位の効率化だけでは抜本的な解決が難しい状況に陥っている。こうした中、現場の暗黙知とデータを競争力の源泉とし、領域特化型AIによって、産業構造の転換を実現する機運が業界全体で高まりをみせている。
アンドパッドは、利用社数26万5000社を超えるクラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」に蓄積した膨大な活動データを生かし、2025年12月に建設業特化型AIプロジェクト「ANDPAD Stellarc(アンドパッド ステラーク)」を始動。AIソリューション事業とAIプロダクト提供を両輪とし、建設業界の深刻な担い手不足や技術伝承の課題解決を目指すプロジェクトで、AIモデルやプロンプト、ワークフローが高速に生まれ、学び合い、重なり合うことで、刻一刻と変化する現場に沿って進化する“群知能”の構想を具現化したAI基盤となる構想だ。
今後は、現場データを安全に活用できる「AIデータプラットフォーム」を確立し、業界全体のAXをけん引していく方針を打ち出している。
AIデータプラットフォームの強みは、日々の業務を通じて構造化した状態で蓄積した独自の「データ資産」と、現場観察から機能を生み出し定着まで伴走する「現場の課題解決に寄り添う体制」にある。
今回提携した3社は、業界を先導できる事業規模を持ち、膨大な顧客接点から生まれるデータを有し、AIを経営の中核に据える先進的な姿勢を共通して持つ。東京ガスは「第3の創業」としてAIネイティブ企業への変革を推進し、空調機器世界トップシェアのダイキン工業はAI人材育成を経営の柱に据える。また、カインズはホームセンター業界で、デジタルの内製化をいち早く成果に結びつけてきた。
各社は今回の提携を通じ、現場データとAIの活用による生産性向上や工事品質の強化を図る。アンドパッドは、各現場でAXを実装し、その知見や開発したAIプロダクト群をグループ会社や協力会社を通じたサプライチェーン全体へ展開する計画だ。
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