愛知県名古屋市で延べ4.8万m2のマルチテナント型物流施設が着工、ESR:リテール&ロジスティクス
ESRは、愛知県名古屋市で開発を進めているマルチテナント型物流施設「ESR名古屋南ディストリビューションセンター2」が2022年11月1日に着工することを公表した。
ESRグループ(以下、ESR)は、英国に本社を構える資産運用大手M&Gインベストメント(以下、M&G)のアジアにおける不動産運用部門であるM&Gリアル・エステート・アジアと、東京都、大阪府、名古屋市で物流施設を開発するために、同社が運用するM&Gアジア・プロパティ・ファンドを通じ資本提携を締結したことを2022年8月30日に発表した。
名鉄築港線「東名古屋港」駅から徒歩約10分の場所に位置
今回の提携では、M&Gリアル・エステート・アジアが最大3.5億ドル(約486億円)を出資し、ESRが物流施設の開発と管理を行い、物流施設ポートフォリオの総資産額は10億ドル(約1388億円)に達する見通しだ。
上記提携の第1号案件として、M&Gリアル・エステート・アジアは、M&Gアジア・プロパティ・ファンドを通じ、計画を進める物流施設「ESR名古屋南ディストリビューションセンター2(以下、名古屋南DC2)」の開発にかかる出資額の過半を負担し、ESRが完成後の施設運営を担当する。
名古屋南DC2の開発地は、国道23号(名四国道)「竜宮インターチェンジ(IC)」から約 1.8キロの場所にあり、名古屋高速3号大高線「笠寺IC」から約2.8キロのエリアに位置し、名古屋高速4号東海線「船見出入口」から約3キロで、伊勢湾岸自動車道「東海ジャンクション(JCT)」から約6キロの地域に立地する。
さらに、名鉄築港線「東名古屋港」駅から徒歩約10分の場所にあり、名鉄常滑線「江」駅から徒歩17分と交通利便性に優れ、雇用を確保しやすい。
名古屋南DC2は、耐震構造地上4階建てのマルチテナント型物流施設で、名古屋港への中間地点と名古屋都市圏の配送拠点として機能を発揮する物流拠点となる見通しだ。
環境配慮に関して、全館にLED照明を設けるだけでなく、外壁には断熱性能の高いサンドイッチパネルを取り付け、ヒートポンプ式空調や節水器具といった省エネルギーの最新設備を導入し、建築環境総合性能評価システム「CASBEE」でAランク認証を取得する見込みだ。
加えて、1.5MW規模自家消費型太陽光発電所を稼働し、グリーンデザインも取り入れ、再生可能エネルギー性能を高め、テナント企業の運営効率向上につなげる。
名古屋南DC2の概要
名古屋南DC2は、耐震構造地上4階建てで、延べ床面積は4万8753平方メートル。所在地は愛知県名古屋市港区本星崎町字南3998-9他で、敷地面積は2万3775平方メートル。用途地域は工業専用地域で、着工は2022年11月1日で、竣工は2023年10月31日を予定している。
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