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横浜市発注の橋梁工事で「グリーン鋼材」採用 JFEエンジニアリング:脱炭素
JFEエンジニアリングは、神奈川県横浜市発注の「都市計画道路桂町戸塚遠藤線(上倉田戸塚地区)街路整備工事」で、JFEスチールのグリーン鋼材「JGreeX」を採用する。JFEエンジニアリングが受注した橋梁工事でグリーン鋼材を採用するのは初。
JFEエンジニアリングは2024年11月8日、神奈川県横浜市発注の「都市計画道路桂町戸塚遠藤線(上倉田戸塚地区)街路整備工事」において、JFEスチールのグリーン鋼材「JGreeX(ジェイグリークス)」を採用すると発表した。JFEエンジニアリングが受注した橋梁(きょうりょう)工事でグリーン鋼材を採用するのは今回が初めて。
工期は2024年7月〜2025年3月で、橋梁形式は鋼2径間連続非合成鈑桁橋。鋼重は250トン。JFEエンジニアリングは工事の受注後に、環境負荷低減の取り組みとして、横浜市にグリーン鋼材の使用を提案。工事用に製造する全ての鋼材への採用が決まった。
工事で使用するJGreeXは、CO2排出削減技術により創出した削減量を、「マスバランス方式」で任意の鋼材に割り当て、鉄鋼製造プロセスにおけるCO2排出量を100%削減している。
マスバランス方式は、製造プロセス全体の排出量の削減に関する環境価値を、一部の鉄鋼製品に集約してCO排出原単位の低い鉄鋼製品と見なすもの。排出削減効果と原単位の算出方法、算出結果は、日本海事協会の第三者認証を取得している。
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