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クイックカプラ機能のチルトローテータと±5cm誤差の3Dマシンガイダンス、クボタのICT建機第6回 建設・測量生産性向上展(1/2 ページ)

建機のIT化は、建設現場の効率化や安全確保に大きく寄与する。クボタは、CSPI-EXPO 2024でICT建機の先進技術を公開した。多くの来場者が注目したのは、「チルトローテータ」と「3Dマシンガイダンス」だ。

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 クボタは「第6回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO 2024)」(会期:2024年5月22〜24日、幕張メッセ)で、チルトローテータシステムと、GNSS受信機を搭載した3Dマシンガイダンスパッケージなどを出展した。チルトローテータとマシンガイダンスは、ブースの正面中央に展示し、屋外展示場ではデモも披露した。

 チルトローテータは、バックホーのバケット部を左右に傾けたり、360度回転させたり可能なアタッチメント。アタッチメントは、クイックカプラ機能を搭載し、工事内容に応じて異なるタイプのバケットやツールをスピーディーに交換できる。

 マシンガイダンスは、バックホーのブームとアーム部に取り付けられたセンサーとGNSS受信機からの情報を計算し、バケット刃先の位置を運転席のモニター画面に表示する。今回展示されたものは、オフセットしたブームにも応じ、より幅広い現場に対応した。

クボタのブース全景
クボタのブース全景 写真は全て筆者撮影

移動が制限された現場でも、効率的な掘削や埋め戻しなどの作業が可能

 チルトローテータは、バックホーが作業を行うバケット部を斜めに傾けたり回転させたりする機構だ。最大の傾け角度は、左右それぞれ45度で、傾けた状態のままバケットを360度回転できる。

 バケットの角度を変化させながら作業するチルトローテータは、従来であればバックホー本体を移動しなければ難しかった作業を効率化する。法面の整形や斜め左右の掘削といった作業でも、建機本体の移動を最小限で行え、騒音や振動も抑えられる。

チルトローテータは、バケット部を傾けたまま回転するため、建機の移動を最小にした効率的な整形作業ができる。障害物がある場所での工事にも有効だ
チルトローテータは、バケット部を傾けたまま回転するため、建機の移動を最小にした効率的な整形作業ができる。障害物がある場所での工事にも有効だ

 昨今は、周辺環境で建機本体が自由に動けない現場も少なくない。電柱や塀といった障害物があり、思うように建機による掘削や埋め戻しなどができない現場もある。こうした際に、バケット部の角度を自由に調整できるチルトローテータの威力が発揮される。チルトローテータであれば、電柱を回り込むような場所でもバケット部を傾けることでアームを斜めから入れて、作業の範囲を広げられる。

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