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名古屋で延べ4.8万m2の大規模オフィスビルが開業 清水建設、富国生命などが開発プロジェクト

清水建設と富国生命保険、清水総合開発が愛知県名古屋市中区で開発を進めてきた「名古屋シミズ富国生命ビル」が完成した。「多様な働き方に応える超環境配慮型オフィス」を開発コンセプトに、ラウンジや会議室などの充実した共用部を設置するとともに、環境性能とBCP性能を両立したオフィスビルとして、入居者に快適なワークスペースを提供する。

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 清水建設は2024年5月30日、富国生命保険、清水総合開発とともに愛知県名古屋市中区で開発を進めてきた「名古屋シミズ富国生命ビル」が完成し、テナントが順次入居を開始したと発表した。「多様な働き方に応える超環境配慮型オフィス」を開発コンセプトに、充実した共用部を用意するとともに、環境性能とBCP性能を両立したオフィスビルとして、入居者に快適なワークスペースを提供する。

名古屋シミズ富国生命ビル正面外観。ファサードは名古屋旧来の碁盤割の街並みを表現
名古屋シミズ富国生命ビル正面外観。ファサードは名古屋旧来の碁盤割の街並みを表現 出典:清水建設プレスリリース

 名古屋シミズ富国生命ビルは、2021年10月に着工、2024年3月28日に竣工し、設計・施工は清水建設が手掛けた。構造は一部S造のRC造、基礎免震を採用、建物規模は地上16階、延べ床面積4万7963平方メートル。1〜3階は210台を収容できる自走式駐車場を配置し、4〜15階はテナントが入居する専有フロア(1フロア2362平方メートル)で最大12区画に分割(最小区画面積121平方メートル)可能な空間だ。

名古屋シミズ富国生命ビルの内観。テナントが入居する専有フロアは最大12区画に分割可能
名古屋シミズ富国生命ビルの内部。テナントが入居する専有フロアは最大12区画に分割可能 出典:清水建設プレスリリース

 会議室の予約や専有フロアの空調制御には、清水建設が開発した建物OS「DX-Core」と連携した専用アプリケーションを導入する。各階には吹き抜け空間に面した共用の会議室や外部バルコニーと連続するリフレッシュスペースを設けた。最上階の16階は、テナントが利用できるラウンジと会議室、コワーキングスペースだ。エントランスには地産木材を使用した親自然的なデザインを採用し、ピロティにはキッチンカーを導入してランチタイムの賑わいを創出する。

 環境性能は、基準一次エネルギー消費量比で約60%のエネルギー削減を実現し「ZEB Ready」認証を取得、また、建築環境総合性能評価システム「CASBEE」最高位のSランク取得も予定している。ビルの使用電力は再生可能エネルギー由来の電力で、ビル全体でのCO2排出量を「ネットゼロ」とした。併せて、非常用発電設備や防災備蓄の整備、基礎免震構造の採用などにより高い安全性を確保し、環境性能とBCP性能を両立したオフィスビルを実現した。

 既に富国生命名古屋支社が入居しており、今後は清水建設名古屋支店、清水総合開発東海事業部/名古屋営業所が入居する。また、主要テナントとして、第一三共、TOPPAN(グループ会社含む)、中日本建設コンサルタントなどの移転、開業が順次予定されている。

テナントが利用できる最上階のラウンジや会議室など充実した共用スペースも特徴だ
テナントが利用できる最上階のラウンジや会議室など充実した共用スペースも特徴だ 出典:清水建設プレスリリース

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