茨城県常総市で冷凍・冷蔵・常温に対応する延べ4.8万m2の物流施設が着工、日本GLP:プロジェクト
日本GLPは、茨城県常総市で、計画を進めていた物流施設「GLP 常総II」が着工したことを明かした。GLP 常総IIは、ムロオの専用施設として、既に一棟全体の賃貸借契約を締結している。今後、両社は密に協力することで予定工期の短縮による運営開始の早期化を目指す。
日本GLPは、茨城県常総市で、計画を進めていた物流施設「GLP 常総II」が2021年2月2日に着工したことを同日に発表した。
冷凍、冷蔵、常温の3温度帯の配送商品を取り扱う拠点に
GLP 常総IIは、S造地上2階建てで、延べ床面積は約4万8000平方メートル。所在地は茨城県常総市三坂新田町で、敷地面積は約4万1000平方メートル。竣工は2022年3月を予定している。
アクセスに関しては、都心からの距離が約48キロで、圏央道「常総インターチェンジ(IC)」に近く、物流拠点として交通利便性に優れている。北関東や東京都、千葉県、埼玉県への荷物を運搬する広域配送拠点としても有効で、食品加工工場が集積する東北エリアと首都圏を結ぶ食品流通の拠点にも適す。
同施設は、チルド混載便の流通ネットワークを持つムロオの専用施設として、既に一棟全体の賃貸借契約を締結している。ムロオでは、北関東において拡大する業務の集約を進める中、GLP 常総IIを関東エリアの拠点として活用し、冷凍、冷蔵、常温といった3温度帯の配送商品を取り扱う予定だ。
冷凍冷蔵設備導入に関する初期投資については、オーナー・テナント間で最適化を図ることでテナント企業のニーズに沿う施設とする。設備面では、冷凍冷蔵事業の恒常的な人手不足を解消し、大規模な倉庫スペースの運用効率化を実現するために、自動ラック倉庫や効果的なマテリアルハンドリング機器などの導入を計画している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 日鉄興和不動産が延べ2.9万m2のマルチテナント型物流施設の開発に着手
日鉄興和不動産は、物流施設「LOGIFRONT」シリーズを展開しており、このほど兵庫県尼崎市で近畿圏第3弾となる物流施設「LOGIFRONT尼崎IV」の開発に着手した。LOGIFRONT尼崎IVは、テナントとして入居する家具什器メーカーのニーズに合わせて、マルチテナント型物流施設をカスタマイズするもので、1棟全てを専用の物流センターとする。 - ヒューリックが物流施設の開発事業を始動、第1弾は江戸川区で延べ1.9万m2の物流施設
ヒューリックは、物流施設開発事業の第1弾として、東京都江戸川区で「ヒューリックロジスティクス葛西」の開発に着手した。ヒューリックロジスティクス葛西の開発プロジェクトは、東京都江戸川区で同社が保有するオフィスビル「ヒューリック葛西臨海ビル」の未利用容積(約100%分)を活用した増築として行う。 - ESRが川崎市で延べ36.5万m2のマルチテナント型物流施設を開発
ESRは、神奈川県川崎市川崎区東扇島で、計画を進めていたマルチテナント型物流施設「ESR 東扇島ディストリビューションセンター」が2021年3月に着工したことを明かした。総投資額は約830億円に上る。 - 2021年Q1の大型マルチテナント型物流施設の需要を調査、コロナによるニーズは落ち着く
CRBEは、2021年の第1四半期を対象に、首都圏、近畿圏、中部圏、福岡圏、その他(北海道、宮城県、石川県、岡山県、広島県)のエリアにおける大型マルチテナント型物流施設の空室率や賃料などをリサーチし、レポート「ロジスティクス マーケットビュー Q1 2021」に調査結果をまとめた。調査結果は、首都圏で、新型コロナウイルス感染症の影響でニーズが高まったマスクやティッシュといった日用品用の物流スペースを確保する動きが収まり、大型マルチテナント型物流施設の需要が落ち着いたことを明らかにした。 - 愛知県愛西市で延べ6.3万m2の物流施設「愛西DC」が竣工、ESR
ESRは、愛知県愛西市南河田町で開発を進めていた物流施設「ESR 愛西ディストリビューションセンター」が竣工したことを明かした。ESR 愛西ディストリビューションセンターは、物流施設の空室率が低い影響で物流拠点のニーズが高い名古屋市近郊にあり、荷主の物流業務を受託するサードパーティーロジスティクスによる利用や小売業界における商品物流拠点としての活用が期待される。 - 埼玉県戸田市で延べ8.6万m2の物流施設が竣工、特別高圧電力での電力供給に対応
ESRが埼玉県戸田市で開発を進めていた「ESR 戸田ディストリビューションセンター」が2020年9月30日に竣工した。ESR 戸田ディストリビューションセンターは、総合物流企業のナカノ商会が全棟の賃貸借契約を同年8月23日に締結し、2020年10月1日に入居している。 - 石川県白山市で延べ2.3万m2の物流施設が着工、大和物流
大和物流は、北陸エリア(富山県、石川県、福井県)で、賃貸用物流施設を含め5箇所の物流センターを運営しているが、各拠点ともに満床状態が続いていた。そして、同エリアでは今後も継続的に物流需要が見込めることから、石川県で物流施設「(仮称)金沢・白山物流センター」の開発に着手することを決定した。このほど、金沢・白山物流センターは起工した。