ヒューリックが物流施設の開発事業を始動、第1弾は江戸川区で延べ1.9万m2の物流施設:プロジェクト
ヒューリックは、物流施設開発事業の第1弾として、東京都江戸川区で「ヒューリックロジスティクス葛西」の開発に着手した。ヒューリックロジスティクス葛西の開発プロジェクトは、東京都江戸川区で同社が保有するオフィスビル「ヒューリック葛西臨海ビル」の未利用容積(約100%分)を活用した増築として行う。
ヒューリックは、東京都江戸川区で同社が保有するオフィスビル「ヒューリック葛西臨海ビル」の敷地内で物流施設「ヒューリックロジスティクス葛西」の開発に着手したことを2021年2月15日に発表した。
敷地は水害に強いとされる江戸川区地域防災拠点に指定
ヒューリックロジスティクス葛西は、S造地5階建てで、延べ床面積は1万9923.75平方メートル。所在地は東京都江戸川区臨海町三丁目6番2号(地番)で、敷地面積は1万9521.44平方メートル。
アクセスは、JR京葉線「葛西臨海公園」駅から徒歩13分、東京メトロ東西線「葛西」駅からバスで7分、都営バス「江戸川臨海郵便局」から徒歩1分、首都高速道路湾岸線「葛西インターチェンジ」から約700メートル。設計・監理はフクダ・アンド・パートナーズが、施工は西松建設がそれぞれ担当した。竣工は2022年5月を予定している。
計画地の周辺は、人口にも恵まれており、雇用確保に有利な環境を備えている。敷地は水害に強いとされる江戸川区地域防災拠点に指定されており、BCPの観点からも安全性の高い立地となっている。
建物は、ボックス型施設で、倉庫面積は1フロア当たり約3636平方メートル。倉庫は、床荷重が1.5トンで、柱間隔は10メートル以上、基準階の梁(はり)下有効は5.5メートルを確保する。また、各階に事務所スペースを設ける他、同一敷地内のヒューリック葛西臨海ビルの共用施設「24時間開放カフェテリア」や「商談可能なロビースペース」なども利用可能とすることで利便性を高める。
ヒューリックは、千葉県野田市でも、計画延べ床面積が約2万8900平方メートルの物流施設用地を取得済みで、今後さらに物流施設の開発を行う予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 埼玉県戸田市で延べ8.6万m2の物流施設が竣工、特別高圧電力での電力供給に対応
ESRが埼玉県戸田市で開発を進めていた「ESR 戸田ディストリビューションセンター」が2020年9月30日に竣工した。ESR 戸田ディストリビューションセンターは、総合物流企業のナカノ商会が全棟の賃貸借契約を同年8月23日に締結し、2020年10月1日に入居している。 - 愛知県愛西市で延べ6.3万m2の物流施設「愛西DC」が竣工、ESR
ESRは、愛知県愛西市南河田町で開発を進めていた物流施設「ESR 愛西ディストリビューションセンター」が竣工したことを明かした。ESR 愛西ディストリビューションセンターは、物流施設の空室率が低い影響で物流拠点のニーズが高い名古屋市近郊にあり、荷主の物流業務を受託するサードパーティーロジスティクスによる利用や小売業界における商品物流拠点としての活用が期待される。 - 石川県白山市で延べ2.3万m2の物流施設が着工、大和物流
大和物流は、北陸エリア(富山県、石川県、福井県)で、賃貸用物流施設を含め5箇所の物流センターを運営しているが、各拠点ともに満床状態が続いていた。そして、同エリアでは今後も継続的に物流需要が見込めることから、石川県で物流施設「(仮称)金沢・白山物流センター」の開発に着手することを決定した。このほど、金沢・白山物流センターは起工した。 - 延べ2.4万m2の物流施設が京都府で着工、大和物流
大和物流が京都府久世郡久御山町で開発を進める物流施設「(仮称)久御山物流センターII」が2021年2月1日に着工した。久御山物流センターIIは、延べ床面積が2万4501.5平方メートルを誇る物流施設になる予定で、稼働後は分散された物流拠点を集約する役割も果たす見込みだ。 - ESRが三重県で延べ15万m2の物流施設「弥富木曽岬DC」着工、総投資額は約270億円
ESRが三重県桑名郡木曽岬町で開発を進める物流施設「ESR弥富木曽岬ディストリビューションセンター」が起工した。総投資額は約270億円に上り、開業後には約1000人規模の雇用を創出し、地域経済への貢献が期待されている。また、建設期間中は、延べ10万人に及ぶ建設作業員の雇用を見込んでいる。 - ESRが川崎市で延べ36.5万m2のマルチテナント型物流施設を開発
ESRは、神奈川県川崎市川崎区東扇島で、計画を進めていたマルチテナント型物流施設「ESR 東扇島ディストリビューションセンター」が2021年3月に着工したことを明かした。総投資額は約830億円に上る。 - BTS型物流施設「LOGI'Q 三芳」が竣工、防火用の設計や最新設備を導入
東急不動産は、「Deliver future and smiles.」をテーマに、物流施設ブランド「LOGI'Q」の展開を2016年にスタートした。現在、開発中の物流施設を含め、累計14物件を建設している。2020年1月29日には、埼玉県入間郡にBTS型物流施設「LOGI'Q 三芳」が竣工式を執り行った。