石川県白山市で延べ2.3万m2の物流施設が着工、大和物流:プロジェクト
大和物流は、北陸エリア(富山県、石川県、福井県)で、賃貸用物流施設を含め5箇所の物流センターを運営しているが、各拠点ともに満床状態が続いていた。そして、同エリアでは今後も継続的に物流需要が見込めることから、石川県で物流施設「(仮称)金沢・白山物流センター」の開発に着手することを決定した。このほど、金沢・白山物流センターは起工した。
大和ハウスグループの大和物流は、石川県白山市で開発を進める物流施設「(仮称)金沢・白山物流センター」が2021年2月15日に着工することを同月12日に発表し、予定通り起工した。
大型車両の28台同時接車に対応するトラックバースを完備
金沢・白山物流センターは、S造地上2階建て・高床式で、延べ床面積は2万3800平方メートル。所在地は石川県白山市松本町889番他37筆で、敷地面積は2万2879.50平方メートル。設計・施工は大和ハウス工業が担当し、竣工は2022年3月31日で、稼働は2022年4月1日を予定している。
同施設は、北陸エリアの主要都市に直結する北陸自動車道の「美川インターチェンジ(IC)」から約2キロ、「徳光スマートIC」から約3.1キロの場所に位置し、北陸エリア内の配送拠点や首都圏、中京圏、近畿圏への物流センターとしても活用できる見通しだ。
建物は、全フロアの床荷重が1平方メートル当たり2トンで、梁(はり)下有効天井高は5.5メートル以上となり、柱間隔は10メートル以上を確保する。また、倉庫内には貨物用エレベーター4基と垂直搬送機2基を設置するため、効率的に貨物を運べる。
1階は、中央に車路を設けるため、天候に左右されることなく入出庫が可能で、大型車両の28台同時接車に対応するトラックバースも備える。トラックバースは、湿気に強くホコリも入りにくい高床式ホームを採用し、ドックレベラーを2基完備するため、海上コンテナやロールボックスパレットなど多彩な貨物の取り扱いに応じられる。
ドックレベラーは建物の搬入口と車両荷台との高低差をなくすための装置で、ロールボックスパレットはかご形状のキャスター付き荷役台を指す。
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