日鉄興和不動産が延べ2.9万m2のマルチテナント型物流施設の開発に着手:プロジェクト
日鉄興和不動産は、物流施設「LOGIFRONT」シリーズを展開しており、このほど兵庫県尼崎市で近畿圏第3弾となる物流施設「LOGIFRONT尼崎IV」の開発に着手した。LOGIFRONT尼崎IVは、テナントとして入居する家具什器メーカーのニーズに合わせて、マルチテナント型物流施設をカスタマイズするもので、1棟全てを専用の物流センターとする。
日鉄興和不動産は、兵庫県尼崎市で、物流施設「LOGIFRONT尼崎IV」の開発に着手したことを2020年12月4日に発表した。
2MWhの屋上太陽光発電システムを採用
LOGIFRONT尼崎IVは、S造地上2階建てで、延べ床面積は2万9441平方メートル。所在地は兵庫県尼崎市東海岸町27−1(地番)の一部で、敷地面積は2万5803平方メートル。設計施工は日鉄エンジニアリングが担当し、設計工事監修はフクダ・アンド・パートナーズが担う。スケジュールは2020年12月に着工し、2021年9月末に竣工予定。
LOGIFRONT尼崎IVのアクセスは、大阪市中心街から10キロ圏内に位置し、阪神高速道路湾岸線「東海岸インターチェンジ」から約1キロで、「中島IC」から約4キロ、阪神高速道路神戸線「尼崎東IC」と「尼崎西IC」から約5キロの場所にあり、関西圏全体を網羅する広域配送の物流拠点に適した立地。
施設の1階には、両側にトラックバースを配置し、無柱とすることでウィング車の横付け接車に対応する。さらに、効率的な搬出入が行える2階建て構造を構築する見込みだ。また、BCP対策としては、津波・高潮を想定し、受変電設備を嵩上設置。環境への取り組みとしては、全館にLED照明を採用する他、年間発電量2MWh(メガワットアワー)の屋上太陽光発電システムを導入し、電力の自家消費と余剰売電を取り入れた施設の運用を実現する
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