アラヤが吹付工事の中断判断システムを開発 大林組の法面現場で稼働:土木DX
アラヤは、大林組が京都市内で施工する法面対策工事現場に、「風速計リアルタイムアラートシステム」を導入した。強風を検知して三色灯で警告し、モルタル吹付機などの停止判断を現場全体へ共有することで、粉塵飛散によるクレームや事故を防ぐ。
アラヤは、大林組が京都市内で施工する法面対策工事現場で、作業中断の判断を支援する「風速計リアルタイムアラートシステム」を2026年6月に導入した。
強風を検知して三色灯で警告、オプションで風速予測も可
モルタルやコンクリートの吹付作業で、強風による粉塵の飛散は近隣への悪影響やクレーム、作業品質の低下、事故リスクの増加を引き起こす懸念材料となっている。従来は防塵ネットなどの物理的な対策を中心としてきたが、突発的な風の変化には十分に対応しきれず、作業を中断する判断基準を現場で統一する仕組みを求める声が高まっていた。
新開発のシステムは、現場の風速を常時計測し、あらかじめ設定した基準値に応じて三色灯で状態を可視化する。風速0から5メートルまでは「青」で通常運転を示し、5から9メートルでは「黄」を点灯させて作業継続可能ながらも警戒を促す。風速9メートルを超過した際は「赤」を点灯させ、即時停止という作業中断の判断目安を明確に提示する。
具体的な数値をわざわざ確認しなくても現場の誰もが一目で状況を把握できるため、作業員やオペレーター、監督員の間で生じる認識のズレをなくし、吹付機を停止する決断を迷わず迅速に下す環境を整備する。
また、有償のカスタマイズとして風速予測アプリのAPI連携機能も用意している。リアルタイムの検知に加え、「これから風が強くなる」という予測を見越した事前判断を可能にし、施工計画の最適化を可能にする。
吹付工事に限らず、風の影響を受けやすい屋外作業への応用を見込んでおり、アラヤは今後も最新技術によって現場運営の高度化につなげるとしている。
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