最大72時間先の現場風速を予測 「ZEROSAI X-AI」がNETIS登録:現場管理
シスメットの建設現場向け気象総合プラットフォーム「ZEROSAI X-AI」が、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録された。建設現場の気象情報や環境データを一元管理して、基準値超えの際はメールや警報装置(電光掲示板+回転灯)で自動報知し、異常気象の対応遅れを防ぐ。また、暑さ指数(WBGT)予測を活用すれば、建設現場の熱中症対策にも役立つ。
シスメットは、建設現場向け気象総合プラットフォーム「ZEROSAI X-AI(ゼロサイ クロス エーアイ)」が、2026年5月20日付で国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録されたと発表した(NETIS:登録番号QS-260002-A)。
ZEROSAI X-AIは、建設現場の気象情報や環境データを統合管理するクラウド型プラットフォーム。これまで個別に管理されていた気象予測や気象観測、騒音、振動などの環境データを一元的に可視化して、異常気象の発生が早期に把握できる。作業基準値を超えた場合は、警報装置や電子メール、ビジネスチャット(directやLINE WORKS、WowTalk、Microsoft Teamsなど)を通じて協力会社を含む関係者へ自動通知し、対応漏れを抑止する。
AI演算で、現地に特化した最大72時間先の風速を予測
近年、土木や建築の建設工事では、局地的な強風や大雨など工程管理や安全に影響する気象リスクが増大している。しかし、現場では気象予測や観測情報、環境データがバラバラに管理されており、属人化による伝達漏れが起こってしまっていた。
そこでシスメットは、建設現場の気象対策で、予測や観測の情報を「見る」だけではなく、関係者全員へ迫る気象リスクを確実に伝え、迅速に安全対策へつなげる仕組みとして、ZEROSAI X-AIを開発した。
プラットフォーム上には、AIによる風速予測機能を備える。現場に設置する気象観測装置の直近1カ月分の観測データを学習し、現場周辺の地形や環境特性も踏まえ、最大72時間先までの風速を予測。風速に加え、17日先までの500メートルメッシュ降水量予測やWBGT(暑さ指数)、1時間先までの雷情報も提供する。
また、気象情報だけでなく、オプションで水位や騒音、振動、濁度、pH、粉じんなどのデータを取得できる機能も観測デバイスとともに用意している。通信環境や電源確保が難しい現場には、衛星通信サービス「Starlink」や太陽光電源装置で対応。太陽光電源装置は無日照状態で72時間運用できる。
利用者は専用Webページへブラウザからアクセスする方式で、アプリケーションのインストールは不要だ。
シスメットは今後、気象や海象データと顧客の設備やシステムを連携させ、予測雨量に応じた水門の自動閉鎖、予測風速を基にした警報設備の自動制御など、自動運転型の運用支援機能へ展開する方針だ。
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