ニュース
分譲マンション「BRANZ」で経産省の新基準GX ZEHを標準化、東急不動産:ZEH
東急不動産は、経済産業省が2027年度から新認証制度としてスタートする「GX ZEH」基準を先行して標準化する。第一弾は2026年6月竣工予定の「ブランズ西小山」。
東急不動産は2025年11月27日、経済産業省が2027年度から導入する「GX ZEH」基準を、分譲マンションブランド「BRANZ(ブランズ)」で標準化すると発表した。
GX ZEH(Green Transformation ZEH)基準は経産省が進めている「住宅の省エネルギー化」施策の1つで、従来のZEH基準よりも断熱/省エネ/創エネ性能をさらに向上させた新たな環境基準。2027年度に新認証制度としてスタートし、段階的に新基準へと移行させ、2030年代後半に広く普及させる方針を掲げている。
東急不動産のBRANZでは、2025年10月以降に設計開始する新築プロジェクトからGX ZEH基準適用を開始。導入物件第1弾は、2026年6月竣工予定の「ブランズ西小山」で、一般販売住戸27戸のうち23戸がGX ZEH基準となる。
GX ZEH基準に適合した住戸は、住宅性能表示制度における断熱等性能等級を等級6へ、2025年12月新設の1次エネルギー消費量等級を等級8へ引き上げた。エネルギー消費量は、従来の20%削減から35%以上削減となり、光熱費に加えCO2排出量(スコープ3下流)の削減にもつながる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
カーボンニュートラル:大東建託、サプライチェーンの脱炭素支援でカーボンクレジット販売
大東建託は、サプライチェーン企業向けに再エネ由来のカーボンクレジットを販売する。自社のスコープ3削減を図るとともに、サプライチェーン全体の環境意識を高め、カーボンニュートラル実現に向けた連携を強化する。
ZEH:『ZEH-M』と全住戸『ZEH』の基準を満たす分譲マンションが世田谷に完成、大京と穴吹工務店
大京と穴吹工務店が東京都世田谷区で開発を進めてきた分譲マンション「ザ・ライオンズ世田谷八幡山」が竣工した。ZEH区分最高ランクの『ZEH-M』と全住戸『ZEH』の基準を満たしている。
ZEH:築20年のマンションでZEH改修が快適性や健康に与える影響を科学的に検証、東京建物など
東京建物、YKK AP、慶應義塾大学は、都内にある築20年の大型賃貸マンションで、ZEH基準への改修が住む人の快適性に与える影響を検証する実証実験を開始した。ZEHが快適性や健康に与える影響の可視化を目指す。
スマートホーム:住宅メーカー向けIoT機器管理サービスを提供、三菱電機
三菱電機は住宅メーカーやデベロッパー向けIoT機器管理サービス「AMANOHARA」の提供を開始した。住戸の遠隔機器管理に加え、施工業者による入居前の接続/設定に対応し、スマートホームやZEHの普及を後押しする。
リノベ:リノベ事業で省エネ性能証明の取得率30%目指す、コスモスイニシア
コスモスイニシアは2025年度に着工する既存マンションのリノベーションにおいて、「住宅省エネルギー性能証明書」取得率30%達成を目指す。
「省エネ計算の専門家」が解説する建築物省エネ動向(5):補助制度が使える今のうちに! 建築物の省エネ認証の計画的な取得を
本連載では、環境・省エネルギー計算センター 代表取締役の尾熨斗啓介氏が、省エネ基準適合義務化による影響と対応策、建築物の環境認証などをテーマに執筆。第5回は、環境性能認証取得に役立つ補助制度と、利用時の注意点を解説します。
