住宅メーカー向けIoT機器管理サービスを提供、三菱電機:スマートホーム
三菱電機は住宅メーカーやデベロッパー向けIoT機器管理サービス「AMANOHARA」の提供を開始した。住戸の遠隔機器管理に加え、施工業者による入居前の接続/設定に対応し、スマートホームやZEHの普及を後押しする。
三菱電機は2025年8月25日、住宅メーカーやデベロッパー向けに、IoT家電/住設機器の稼働状況や異常の発生状況を遠隔で把握できるIoT機器管理サービス「AMANOHARA(アマノハラ)」の提供を開始した。住宅販売時に設置されているIoT機器のインターネット接続設定や作業を施工業者が行えるため、機器登録にかかかる入居者の負担を軽減する。
AMANOHARAは、管理者向けの物件管理Webサービスと、施工業者向けのスマートフォンアプリから成る。管理者はIoT機器の異常発生前後の利用状況やエラーコードを確認でき、異常発生時の迅速な対応につなげられる。また、稼働履歴や異常発生状況といった過去データを取得/分析することで、通信エラーが起こりやすい時間帯や故障頻度の高い部品の特定といった故障予兆や原因究明にも役立てられる。
対応機器は、三菱電機の家電統合アプリ「MyMU(マイエムユー)」に対応する家庭用エアコンとヒートポンプ給湯機の他、ECHONET Lite規格認証済みのHEMS対応計測機能内蔵分電盤、太陽光発電、燃料電池、蓄電池、家庭用エアコン、電気温水器、防犯センサー、スイッチ(照明、電気錠)など。
2050年カーボンニュートラル実現に向け、住宅分野ではZEHやスマートホームの普及が求められている。三菱電機はAMANOHARAにより、居住者がIoT機器導入の手間を軽減し、安心して利用できる環境を実現することで、スマートホームやZEHの普及を後押しする。
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