360度カメラとWebアプリで現場状況共有、イクシスがレンタルで提供:現場管理
イクシスは、360度現場体験共有システム「GENBA-Explorer」をリリースした。360度カメラと専用Webアプリケーションを組み合わせたレンタルサービスの提供により、現場の写真管理省力化を支援する。
イクシスは2025年4月8日、360度カメラと専用Webアプリケーションを組み合わせた360度現場体験共有システム「GENBA-Explorer」をリリースした。従来の写真管理に代わって、360度カメラで現場を網羅的に撮影し、撮影した画像をWebアプリで簡単に確認、共有する仕組みをレンタルサービスで提供する。
GENBA-Explorerは、まず自撮り棒に360度カメラを取り付け、撮影したい場所を歩いて現場全体を記録する。撮影した映像はクラウドにアップロードして閲覧データに変換。閲覧用のWebアプリを通じて、現場内を歩き回る感覚で360度ビューによる状況確認が行える。遠隔地からでも詳細な状況把握が可能。カメラのGPS情報を利用し、撮影場所も記録する。
360度ビュー内では撮影経路に沿った移動ができる他、確認したい場所の経路点を選択すればワンクリックでその場に移動。ズームも可能で細部の確認まで行える。また、URL共有機能により、360度ビュー内の確認ポイントを関係者間で正確に共有できる。階段や坂道、起伏のある現場など、高低差がある場所の記録にも対応し、360度ビュー内の経路点を高さ情報も含めて立体的に表示する。
撮影場所は地図上で一覧表示し、データ検索や管理の効率化を実現。さらに360度ビュー内に情報を付加するオプションサービスを用意。ビュー内の任意の場所に、画像や注釈、URLリンクなどを追加可能だ。ユースケースとして、現地調査や工事進捗管理、竣工、施設案内、教育/OJTなどを想定している。
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