建設現場の機械予約管理をデジタル化、分析機能で低稼働機械の早期返却促す:現場管理
Archは、建設現場の機械予約をデジタル化する「Arch QR機械予約」を正式リリースした。Arch既存サービスで建機レンタル品の管理を効率化する「Arch レンタルプラットフォーム」、機械/足場の安全管理を一元化する「Arch 安全セーフティ」とも連携する。
Arch(アーチ)は2025年2月19日、建設現場の機械予約をデジタル化する「Arch QR機械予約」を正式リリースした。建設現場で日常的に行われる機械予約調整業務を効率化するともに、分析機能を活用して低稼働機械の早期返却を促すことでコスト削減にもつなげる。
建設現場では多数の機械が稼働しており、共有で使用する機械の使用順や場所の調整は現場監督などが行っている。従来は紙やホワイトボードの予約表での管理が一般的で、予約や確認のたびに現場から会議室に戻る必要があった。調整に時間を要すだけでなく、機械台数が増えると効率性が低下してコストが膨らむ傾向にあった。
Arch QR機械予約は機械の予約管理を完全デジタル化し、スマートフォンやタブレット、PCを使用して現場のどこからでも予約や確認ができる。予約実績レポートを発行することで、機械の稼働状況分析も可能だ。また、既存サービス「Arch安全セーフティ」のQRコードと連携しており、機械に貼付されたQRコードを読み込むことで、その場で予約や確認が行える。
Arch 安全セーフティは、機械/足場の安全管理を一元化するサービス。QR始業前点検/月例点検、QR作業指示書、持込機械一元管理などの機能を提供する。安全管理に関する書類の印刷や配布、集計作業などが不要となり業務効率化を実現する。QR機械予約と連携することで、機械点検や作業指示の情報を一元管理できる他、機械の位置情報も把握できるため、機械を探す手間や時間も削減する。
この他、建機レンタル品の管理効率化を図る「Arch レンタルプラットフォーム」も提供する。建機レンタル品の見積もりから発注、在庫管理までデジタル化し、建設会社と建機レンタル会社双方の業務負担を軽減する。QR機械予約と連携すれば現場の在庫情報管理をより効率化できる。
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