建設/土木現場のレンタル機器を、所在も含めて一元管理 安藤ハザマらが位置情報検出システム開発:現場管理
安藤ハザマと建機レンタル業向けのデジタルサービスを展開するArch、法人向け所在管理ソリューションを提供するMAMORIOは共同で、建設現場でレンタル機器の位置情報を検出するシステムの実証試験を開始した。
安藤ハザマは2024年7月18日、建機レンタル業向けのデジタルサービスを展開するArch(アーチ)、法人向け所在管理ソリューションを提供するMAMORIOと共同で、レンタル機器の位置情報検出システムに関する実証試験を開始したと発表した。
現場のレンタル品を一元管理できる「Archレンタルプラットフォーム」と、所在管理ソリューション「MAMORIO Biz Plus for 現場」を連携することで、建設現場の資材や機材の管理を効率化する。新システムにより、資機材を探す時間の削減と紛失ゼロ、重複注文の防止を目指す。
Archレンタルプラットフォームは、従来、紙の帳票などアナログな方法で管理されていた建設機械やレンタル品の見積もり、発注、在庫管理を全てデジタル化し、業務を効率化するクラウド型のプラットフォームだ。また、MAMORIO Biz Plus for 現場は、専用の端末を建設現場の資機材に取り付けるとスマートフォンの位置情報機能と連携し、Webブラウザを介して資機材の所在を確認できるサービスだ。
実証実験では、安藤ハザマ持つ知見と土木/建築の実証フィールドのもと、Archレンタルプラットフォームの建設現場内の資機材在庫情報とMAMORIO端末を連動することで、これまで課題だった端末へのデータ登録の手間やコスト、登録の際に発生するヒューマンエラーの削減を図る。実証実験を通して、所在管理の課題解決と、サービスの実用化について検証する。
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