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コンクリ締め固め作業の負担を軽減、電動ハンマーアタッチメント「型枠トントン」を発売 レンタルのニッケン:製品動向
レンタルのニッケンと清水建設は共同で、コンクリート打設時の締め固め作業の負担を軽減する電動ハンマーアタッチメント「型枠トントン」を開発した。
レンタルのニッケンは2024年12月2日、清水建設と共同で、コンクリート打設時の締め固め作業の負担を軽減する電動ハンマーアタッチメント「型枠トントン」を開発したと発表した。サイズは直径40ミリ、長さ175ミリ、重さは280グラムで、販売価格は2万3100円(税込み)。
コンクリート打設作業では、型枠内に生コンクリートを充填する際、木づちで細かくたたいて振動を与え、強度や水密性、耐久性を高める「締め固め」を行う。この作業は長時間たたき続ける必要がある重労働で、さらに狭所ではストロークが確保できず品質管理上の課題となっていた。
型枠トントンは、従来の外振バイブレーターや型枠バイブレーターと比較して軽量で持ち運びが容易だ。使用する電動ハンマーはバッテリー充電式のため、電源ケーブルの取り回しが必要なく、たたく動作がないため狭所作業にも対応する。これにより、締め固め作業の軽減と、作業効率の向上が見込める。
型枠トントンを取り付ける電動ハンマー(マキタ製、HD17SJK)はレンタル可能。ハンマーの仕様は、サイズ301(長さ)×82(幅)×285(高さ)ミリ、重さはバッテリー含め2.5キロ。1分間の回転数は最大1350回転、打撃数は5000回。標準付属品はサイドグリップとストッパーホール、肩掛けベルト。
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