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コンクリ打設時の床スラブ厚さを1人で測定、竹中工務店とレンタルのニッケンが開発:製品動向
レンタルのニッケンと竹中工務店は、作業者1人でコンクリート打設時の床スラブ厚さを計測できる測定器を共同開発した。
レンタルのニッケンは2024年8月19日、竹中工務店と共同で、コンクリート打設時の床スラブ厚さを単独で計測できる「デジタルスラブ厚測定器」を共同開発したと発表した。製品の生産やレンタル、販売は、レンタルのニッケンが担当する。
単独によるスラブ厚さ測定が可能、デジタル表示で視認性も向上
コンクリートスラブ打設中のスラブ厚さは、主にレーザーレベルと受光器を用いた天端レベルによる確認が行われている。スラブ厚さを直接測定する方法としては、スタッフ棒やスケールをスラブに挿入して確認する方法があるが、アナログ表示されるものが一般的で視認性が低い。また記録用の写真として残すために、撮影者など複数人で作業を実施する必要があるなど、業務負担が大きいことも課題だった。
今回、両社が開発したデジタルスラブ厚測定器は、本体重量2.7キロと軽量な上、自立測定が可能で、スラブ厚さの測定から記録まで1人で行える。また、測定結果はデジタルで表示され、Bluetooth連携により、Excelによる測定データの出力も可能だ。
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