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クレーン作業時の「立入禁止エリア」を車体ごと移動、レンタルのニッケンと竹中工務店など:製品動向
レンタルのニッケンと竹中工務店、アルモは、クレーン作業時の立入禁止エリアを簡単に設置できる「柵っとバリケード」を開発した。設置後はそのまま移動、旋回できる。
レンタルのニッケンは2024年8月19日、竹中工務店、アルモと共同で、クレーン作業時の立入禁止エリアを簡単に設置できる「柵っとバリケード」を開発したと発表した。マグネット固定式のアルミ伸縮ポールをクレーン車の側面に取り付け、ポールにロープなどを渡して周りを囲むだけで設置が完了。設置後はそのまま移動、旋回できる。
アルミ伸縮ポールの長さは最小(パイプ1本使用時)1346ミリ、最大(パイプ3本使用時)3342ミリで、100ミリごとに10段階の長さ調整が可能だ。アルミ伸縮ポール1本あたりの設営時間は、作業員1人で3〜5分程度。重さはマグネット治具も含め1本当たり6.5キロ。磁力40キロのネオジウムマグネットを10個使用している。
ポールの長さや使用本数を調整することで、機体に合わせて立ち入り禁止エリアを設置できる。取り付けに工具は不要だ。
クレーン車で作業を行う場合、旋回範囲に人を近づけないために、カラーコーンや単管バリケードなどを使用して立入禁止エリアを設置する。クレーン移動時にはバリケードも移動させる必要があり、移動作業はオペレーター自身が行うことが多い。頻繁な移動によってオペレーターの作業量が増加し、作業効率が低下することが課題となっていた。
柵っとバリケードを使用することで、立ち入り禁止エリアを移動させる必要がなくなるため、作業量の軽減と作業効率の大幅な向上につながる。
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