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長谷工子会社が山本設備機工の全株式を取得、機械設備を内製化:産業動向
建設関連設備の代理店機能を有する長谷工コーポレーション子会社のハセックは、2024年10月1日付けで、山本設備機工の全株式を取得した。
長谷工コーポレーションの100%子会社で建設関連設備の代理店機能を有するハセックは、空気調和設備や給排水設備などの設計/施工を行う山本設備機工の全株式を、2024年10月1日付けで取得した。長谷工コーポレーションは今回の株式取得による機械設備の内製化を、施工能力や品質/生産性の向上につなげる。
長谷工コーポレーションは、自社設計/建設/技術推進部門に加え、約300の主力協力会社で構成する「建栄会」が一体となって快適な住まいづくりを推進している。
山本設備機工は、空調給排水設備のCADやBIMの設計・施工を手掛ける建栄会の中核会社で、東京都渋谷区と大阪府大阪市、兵庫県神戸市に拠点がある。創業は1914年3月で、資本金は1億円、従業員数は2024年4月1日時点で60人。
長谷工コーポレーションは今後も、建設業界を取り巻く環境の変化や、後継者不足、就業者の高齢化、代理人不足などの構造的な課題に対応し、建栄会などの関係者との連携をさらに強化することで、高い施工品質の確保と受注拡大を目指す。
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