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分譲マンション2物件に「メタバースモデルルームツアー」を導入、長谷工:メタバース
長谷工コーポレーションはグループ会社と共同で、マンションを検討する際の顧客満足度向上を目的に、神奈川県内の2物件に「メタバースモデルルームツアー」を導入したと発表した。
長谷工コーポレーションは2024年7月25日、マンションの購入を検討する際の顧客満足度向上を目指し、長谷工アネシス、長谷工不動産、長谷工アーベストと共同で、「メタバースモデルルームツアー」を導入したと発表した。神奈川県内の2物件からサービスを開始する。
新サービスでは、実際の住戸や共用施設、外観、景観などをWeb上のメタバース空間に再現し、ユーザーはPCやスマートフォンを通して内覧する。メタバース空間の物件はBIMデータから作成し、間取りや設備、家具、インテリアなどの質感を忠実に再現しているため、購入検討者は実際の生活をイメージしながら見学できる。室内設備の情報はメタバース空間にポップアップで表示され、画面上で確認可能だ。
見学方法は、販売スタッフと音声でコミュニケーションが取れる事前予約制の「プライベート見学」(1人用)、「グループ見学」(複数人用)に加え、時間を選ばずに見学可能な「フリー見学」の3つを用意した。
新サービスは、現在、神奈川県横浜市瀬谷区の「ブランシエラ横浜瀬谷」(RC造、地上7階建て、総戸数65戸、入居予定時期2024年12月)と、神奈川県川崎市川崎区の「ブランシエラ川崎大島」(RC造、地上6階建て、総戸数104戸、入居予定時期2025年6月)の2物件で導入している。今後は導入後の効果検証を踏まえて、長谷工グループ開発物件を中心に導入を進めていく予定だ。
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