街づくりDXサービスを渋谷の「Shibuya Sakura Stage」に導入、東急不:スマートシティー
東急不動産とTFHD digitalは、街づくりDXサービス「Machi-wai」を東急不動産が運営する施設に導入した。デジタルスタンプラリーや電子ギフト配布などに活用するとともに、取得データを分析することでデータドリブンな街づくりを進めている。
東急不動産と東急不動産ホールディングスが100%出資するTFHD digitalは2024年8月13日、TFHD digitalが提供する街づくりDXサービス「Machi-wai(マチワイ)」を東急不動産が運営する渋谷エリアの複合施設「Shibuya Sakura Stage」や東急プラザ原宿「ハラカド」などに導入したと発表した。
データの可視化や分析で、データドリブンな街づくりを支援
Machi-waiは、デジタルスタンプラリーやデジタルルーレット、クーポン、電子ギフトといった地域回遊を促進する機能を備えたエリアマネジメントツール。
WebアプリやNFCタグを用いて、リアルとデジタルを融合したさまざまなイベントなどを短期間かつ低コストで実行できる。取得したデータを可視化して分析できるダッシュボードも備え、LINEとの連携にも対応し、イベント参加者とのコミュニケーションも確保している。
2024年7月にオープンし、東急不動産が運営する渋谷エリアの複合施設「Shibuya Sakura Stage」では、継続的なデジタル接点の獲得に向けてMachi-waiを活用し、LINEの友達登録用のプレート設置や館内を周遊するスタンプラリーを実施した。また、ファンのエンゲージメント向上を図るべく、獲得したデジタル接点や来場者の年代、興味関心といった属性情報を用い、来場者の分析や再来を促す施策検討、メッセージ配信に活用している。
2024年4月に開業したハラカドでは、東急プラザ表参道「オモカド」も対象に、LINEで友達登録した来訪者に対して電子ギフトを配布し、1400人以上のLINE友達を獲得。配布した電子ギフトは50%以上が利用されており、再来訪の促進にも寄与している。
両社は、今後も広域渋谷圏(渋谷駅の半径2.5キロ圏内)をはじめとする施設で、Machi-waiの活用を進める。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 製品情報:清水建設のビルOSとIdeinのエッジAIデバイス運用基盤が連携、スマートビル普及へ協業
Ideinと清水建設は、スマートビル普及に向けた協業を開始し、IdeinのエッジAIデバイス管理/運用基盤「Actcast」と、清水建設の建物OS「DX-Core」を連携させた。まずは清水建設本社の会議室などにActcastと連携したAIカメラ計10台を設置し、人流/属性や特定エリア内の滞在人数などのデータを取得する。 - 産業動向:戸田建設、スタートアップへ3年で最大30億円投資 新規事業創出や多角化狙う
戸田建設は、最大30億円の投資枠を新たに設定し、スタートアップ企業を支援する。新規事業の創出、事業の多角化などにつなげていく狙いだ。 - BIMを軸とした建設業の未来像 Vol.1:建設業がBIMで目指すべき“サステナビリティ”への道 世界最古の規格協会BSIが提言
国内でもBIMの国際規格「ISO 19650」を取得する企業が増え、BIM=情報マネジメントの概念が浸透してきている。ISO規格の策定や認証サポートを国内外で展開するBSI(英国規格協会)は、BIMが作業効率化や建設生産プロセスの全体最適化だけでなく、環境負荷の軽減やエネルギー効率の向上など、サステナビリティ推進の基盤にも成り得ると提案する。 - Archi Future 2023:BIM確認申請で欠かせない「オープンBIM」と「CDE」 オープンBIM時代の到来で“建築/都市DX”実現へ
2009年のBIM元年から15年――。国交省の3D都市モデルプロジェクト「Project PLATEAU(プラトー)」との連携に加え、2025年からスタートする「BIM確認申請」など、日本のBIM活用は新たなフェーズに突入している。今後、BIM活用が国内で進展するうえで、建設ライフサイクル全体でステークホルダーをつなぎ、コミュニケーションやコラボレーションを可能にする「オープンBIM」と共通データ環境(CDE)の重要度がますます高まるという。 - スマートシティー:豊洲スマートシティーをAR空間に3Dジオラマで再現 清水建設とアップフロンティアが共同開発
アップフロンティアは、清水建設が参画する「豊洲スマートシティー」を3Dジオラマで再現した「豊洲Diorama Vision」を清水建設と共同開発した。3DジオラマはARで都市探索でき、スポット情報や推奨する観光コースを表示し、音声案内も備える。 - スマートシティー:スマートシティー具現化に向けた包括連携協定を締結、日立製作所と日立市
日立製作所と日立市は、デジタル技術を活用したスマートシティー(次世代未来都市)実現に向けた包括連携協定を締結した。グリーン産業都市、デジタル医療や介護、公共交通などSociety 5.0の具現化を目標とする共創プロジェクトを進める。