清水建設のビルOSとIdeinのエッジAIデバイス運用基盤が連携、スマートビル普及へ協業:製品情報
Ideinと清水建設は、スマートビル普及に向けた協業を開始し、IdeinのエッジAIデバイス管理/運用基盤「Actcast」と、清水建設の建物OS「DX-Core」を連携させた。まずは清水建設本社の会議室などにActcastと連携したAIカメラ計10台を設置し、人流/属性や特定エリア内の滞在人数などのデータを取得する。
エッジAIデバイスの管理/運用プラットフォーム「Actcast(アクトキャスト)」を提供するIdein(イデイン)は2024年7月18日、清水建設と、スマートビルの普及を目的とした協業を開始したと発表した。清水建設の建物OS「DX-Core」とActcastのプラットフォーム連携により、大規模に分散配置されたAIカメラなどエッジデバイスの運用を最適化する。
今回の協業により、清水建設本社の会議室や、DX-Coreを導入した安田不動産のスマートビル「新虎安田ビル」などに、Actcastと連携したAIカメラ計10台を設置し、人流/属性や特定エリア内の滞在人数などのデータを取得する。取得したデータはDX-Coreに連携し、商業施設のマーケティングや会議室の混雑状況の可視化などに利用していく。
今後は環境センサーを設置して、温湿度データも取得する予定だ。さらに、Actcastと大規模言語モデル(LLM)に画像処理を追加したマルチモーダルLLMを連携した画像解析ソリューション「LLM App on Actcast」を活用した取り組みも検討している。LLM App on Actcastでは、プロンプトエンジニアリングにより疑似的なアプリ設計が可能で、AIアプリなどのソフトウェアを開発することなくさまざまな用途でエッジAIを導入できるようになる。これにより、ビジネス価値の仮説検証に関して、期間の短縮や大幅なコスト削減が実現する。
将来は、建物OSから、複数の建物の内外を有機的につなげていくことで「都市OS」へ発展させ、スマートシティーの実現に向けた取り組みを推進する。
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