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竹中工務店が外装材の取り付けを効率化するマシンを開発、従来比で作業員を35%削減:産業動向
竹中工務店は、カナモトやレンタルのニッケンと共同で、外装カーテンウォールの取り付けを効率化するマシン「カーテンウォーカーEV」を開発した。今後は、カーテンウォーカーEVの適用回数を増やすとともに、改良を重ね、2021年10月をめどにカナモトとレンタルのニッケンよりレンタルを開始する予定だ。
竹中工務店は、カナモトやレンタルのニッケンと共同で、外装カーテンウォールの取り付けを効率化するマシン「カーテンウォーカーEV」を開発したことを2021年7月13日に発表した。
従来手法と比べ外装材の取り付け枚数を25%アップ
カーテンウォーカーEVは、本体「カーテンウォーカーE」と本体に吊り下げられた吸盤治具「カーテンウォーカーV」から成る。カーテンウォーカーVによって、専用パレットに縦積みされた外装材を直接荷取り、そのまま取り付け作業を行えるため、材料を平置きする業務が不要となる。
加えて、従来のようにタワークレーンや小型移動式クレーンを使用する必要がないため、作業時間を少なくし、取り付け時に利用される外周養生ネットの撤去範囲を限定して、業務効率と安全性の向上を図れる。
竹中工務店は、大阪市内作業所で、カーテンウォーカーEVを活用して外装材の取り付けを行った結果、小型移動式クレーンを用いた作業に比べ、取り付け枚数を25%アップし、作業員数を35%減らせた。
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