安田不動産の複合施設「新虎安田ビル」に清水建設の建物OS導入:BAS
安田不動産は、東京都港区に新設した複合施設「新虎安田ビル」に、清水建設の建物OS「DX-Core」を導入し、スマートビルとして運営する。ポータルサイトを介して、施設利用者が館内の各種申請や、テナント内の空調や照明、ブラインドの操作を行えるようにする。また、人流データを活用した賑わい創出の実証実験も行う。
安田不動産は2024年7月1日、東京都港区に開業した複合施設「新虎安田ビル」に、清水建設の建物OS「DX-Core」を導入し、スマートビルとして運営すると発表した。
施設利用者の利便性向上と建物管理の効率化を目的に、今後、新虎安田ビルでさまざまなDXサービスを提供する。館内のお知らせなどの情報の閲覧、各種申請、テナント内の空調や照明、ブラインドの操作などができるポータルサイトを開設予定だ。開設後は、利用者の要望に応じて機能を拡充していく。
また、トイレ/喫煙室の混雑状況の案内や、エントランスからエレベーターホールに向かう人の動きをカメラで自動検知してエレベーターを自動で呼び出す機能などにも対応。日常的なビル利用を可視化、自動化する。DX-Coreを介して多様な設備や機器、アプリケーションと連携し、ビル運営の生産性を向上する。
人流データを活用した賑わい創出実証実験を実施
さらに、安田不動産と清水建設は、人流解析/マネジメントプラットフォーム「Horai」を展開するscheme vergeと3社共同で、新虎安田ビルと周辺地域の賑わい創出を目的とした実証実験を行う。スマートビルとその周辺の人流などを可視化/分析し、データに基づいた施策を打ち出すことで、テナント満足度の向上や商業施設の利用促進、地域活性化などを目指す。
実証実験では、DX-CoreとHoraiを連携し、ビル内外の人流データを取得。解析した結果をDX-CoreアプリとHoraiアプリ経由でリアルタイム提供する。
具体的な取り組みでは、施設利用者にデジタルスタンプカードやクーポンを提供し、周辺地域での消費を促進すると共に、オフィステナント向けのチームビルディングイベントを開催し、出社意義を高める施策を検討する。さまざまな施策を通じて得られるデータを活用し、効果的な方法を模索していくことを想定している。
なお、実証実験は、NEDOの助成事業に清水建設とscheme vergeが応募した「人の行動履歴等、人流データ活用によるスマートビルを中心とした賑わい創出および地域の活動意欲活性化検証事業」が採択され、この一環として推進する。
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