横浜市の賃貸オフィスビルに複数のビル管理業務アプリを導入、清水建設:導入事例
清水建設は、ビル管理業務の効率化をサポートする複数のアプリケーションソフトを開発し、横浜市西区みなとみらい四丁目で保有する賃貸オフィスビル「横浜アイマークプレイス」に導入した。横浜アイマークプレイスでは、複数のアプリケーションソフトだけでなく、同社開発の建物OS「DX-Core」を新たに導入し、建物運用のデジタル化プラットフォームとして活用する。
清水建設は、ビル管理業務の効率化をサポートする複数のアプリケーションソフト(以下、BM/PMアプリ)を開発し、横浜市西区みなとみらい四丁目で保有する賃貸オフィスビル「横浜アイマークプレイス」に導入したことを2022年11月4日に発表した。
導入したアプリは7種のアプリで構成
ビル管理業では、大半の業務がアナログで人手に依存しているが、近年は人員不足や従業員の高齢化が深刻化している。一方、全国ビルメンテナンス協会が2021年に発表した実態調査では、65%の会員企業が人手不足を実感していることが判明し、デジタル化による省人化・省力化が急務となっている。
こういった状況を踏まえて、清水建設は、横浜アイマークプレイスにBM/PMアプリを導入した。横浜アイマークプレイスに採用したBM/PMアプリは、「申請・問い合わせアプリ」「スケジュール調整アプリ」といった7種のアプリで構成され、ユーザーは各アプリを集約したインタフェース画面でサービスメニューを使える。
申請・問い合わせアプリは、テナントからの各種申請と問い合わせに対応し、Webシステム上で一括管理するツールで、導入することにより、紙ベースで行っていた内容の記録と保存作業を、デジタルデータで自動保存する手法に変えられ、省力化が図れる。ちなみに、こういった業務は従来、電話やメールで応じていた。
スケジュール調整アプリは、テナント専有部におけるメンテナンス作業の日程調整プロセスを一元化したツールで、希望日時の届け出やスケジュールの変更申請などをアプリ上で簡単に行えるため、調整時間を短縮可能。なお、これまでは、ビル管理者がテナントとメンテナンス業者の仲介役として双方と連絡を取り合い、作業日程を調整するのが一般的だった。
また、BM/PMアプリの開発にあたっては、ビル管理業務の実態に即したユーザーニーズをアプリに反映するため、清水建設グループのプロパティマネジメント業務を担う清水総合開発やビルマネジメント業務を担うシミズ・ビルライフケアと共同で企画・検討を行った。
今後は、デジタルツール同士の連携を容易にする「DX-Core」のプラットフォーム機能を活用して、各種アプリの機能連携を図り、ビル管理業務をさらに効率化する取り組みを進めていく。
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