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建機に廃食油由来のバイオ燃料使用、鹿島建設が北海道の工事現場に導入脱炭素

鹿島建設は、北海道内の工事現場でバイオディーゼル燃料を混合した軽油の使用を開始した。燃料の製造と供給は出光興産とエア・ウォーターが担う。

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 鹿島建設は2024年6月18日、北海道内の工事現場で使用する建設機械と発電機向けの燃料に、廃食用油由来の「バイオディーゼル燃料」を混合した軽油(B5軽油)の使用を開始したと発表した。燃料供給と製造は、出光興産とエア・ウォーターが行う。

サプライチェーンのイメージ図
サプライチェーンのイメージ図 出典:鹿島建設プレスリリース

道内で回収した廃食油からB5軽油を製造

 B5軽油とは、軽油に5%以下のバイオディーゼル燃料(廃食油や獣脂、菜種油、大豆油、コーン油などバイオマスを原材料とした液体燃料)を混合した燃料だ。「揮発油等の品質の確保等に関する法律(品確法)」に基づき、軽油と同様に使用できる。

 今回、鹿島建設が導入したB5軽油は、道内で回収した廃食油由来のバイオディーゼル燃料を使用して製造。出光興産が品質分析を実施し、軽油としての強制規格や独自の商品規格をクリアした「出光バイオディーゼル5(イデミツバイオディーゼルファイブ)」として供給された。

 B5軽油製造に必要な軽油は、出光興産が北海道製油所で製造したものを使用し、バイオディーゼル燃料には、白老油脂が道内コンビニエンスストアの店内調理などから回収した使用済み植物油を活用した。なお、B5軽油は、エア・ウォーターの製造設備「エア・ウォーター・ライフソリューション石狩工場」で製造した。

 鹿島建設は、工事現場でのB5軽油を使用によりCO2削減を図り、2030年にバイオ燃料転換率65%を目指す。

 出光興産は今後、特約販売店と連携し、ラストワンマイルまでのサプライチェーンを構築することで、出光バイオディーゼル5の普及を進める。

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