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国産木材を使った窓をLIXILが開発、2025年の発売を予定:製品動向
LIXILは、環境配慮型の窓シリーズ「GREEN WINDOW」の新商品として、国産無垢材を使った窓を発表した。2025年の販売開始を目指す。
LIXILは2024年6月3日、快適な暮らしと環境負荷低減を両立する窓シリーズ「GREEN WINDOW」のラインアップに、国産木材を使った窓を追加すると発表した。2025年の販売開始を目指す。
快適な暮らしと環境負荷低減を両立する窓シリーズの新たな選択肢
今回発表した窓は、国産木材とアルミ押出材を組み合わせたアルミクラッド構造を採用したモデル。断熱性能に加え、スリムなフレームと大開口による眺望性、無垢材ならではの自然の風合いを生かしたデザイン性が特徴だ。
管理された森林由来の国産材を使用することで、国内の森林保全や森林資源の循環利用を実現するとともに、輸送時のCO2排出量の低減、木が吸収したCO2の長期間の固定化など、気候変動対策にも貢献する。
また、一般的に建材で使われている木材に比べて耐朽性が高い木材を採用し、メンテナンス性が大幅に向上した。まずは国内住宅のメインリビングに多く使用されている引き違い窓で展開する。
2023年、環境負荷を低減する窓を定義化
LIXILの窓/ドアブランドTOSTEMでは、窓の断熱性能と日射熱取得率などの省エネルギー性と資源循環について、ライフサイクル全体での環境負荷を定量的に評価し、豊かで快適な住まいを実現する地域に最適な窓を提案している。2023年には、環境負荷を低減する地域に最適な窓の総称として、20203年に「GREEN WINDOW」を定義化した。
TOSTEMは今後も、窓やドアを「住む人と自然との接点」と捉え、デザインや技術の追求、環境への取り組みを推進していく。
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