LIXIL、樹脂素材と新技術で熱さを感じにくい人工木デッキ「デッキDC」:新建材
LIXILは、熱伝導率の低い樹脂素材と独自の新技術「独立気泡構造」を取り入れ、夏場の炎天下でも熱さを感じにくい人工木デッキ「デッキDC」を全国で販売開始した。基材部には木粉や再生プラスチックのリサイクル材を100%使用し、資源の循環利用も促進する。
LIXILは、熱伝導率の低い樹脂素材と独自の新技術「独立気泡構造」を取り入れ、夏場の炎天下でも熱さを感じにくい人工木デッキ「デッキDC」を2022年5月2日から全国で販売開始した。
同社によれば、新型コロナウイルス感染症の影響で、自宅で過ごす時間が増えたことで、自然を感じて気分をリフレッシュできる気分転換の場としての庭への関心が高まり、デッキの設置が増加しているという。
デッキDCは、暑い日にデッキが熱くて使いづらいという人工木デッキの課題を解消し、天然木のように熱さを感じにくい使用感を実現した。熱伝導率の低い樹脂素材と独自の新技術「独立気泡構造」を基材部と表層部に採用することで、「熱伝導率」と「熱容量」を抑制し、従来の人工木デッキよりも約4度熱く感じにくいデッキを実現した。この気泡構造により、優しい肌触りにしているということだ。
デッキ表面には陰影を強調する溝を施し、天然木のような自然な風合いにした。両面とも意匠面として使用でき、施工時に向きを変えることで柄のコーディネートが楽しめる。
加えて、デッキの重量を従来品の約3分の2まで軽量化し、施工時の負担を軽減。積載荷重は、2900ニュートン毎平方メートルである。
人工木の土汚れは水洗いでき、天然木に比べて日々の手入れが簡単であり、湿気による腐食や、シロアリによる食害の心配もない。干割れやささくれもないので、子どものいる家庭でも安心して使用できるという。
LIXILでは、環境ビジョン2050を掲げ、資源の循環利用を促進している。デッキDCの基材部には、製造工程で発生する木粉や木くずと、自治体が回収・再生した再生プラスチックを原料とし、リサイクル材を100%使用した環境に配慮した製品となっている。
参考価格は、間口2間、奥行き6尺で、標準束柱使用の場合35万1200円から。
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