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GX建機と充電設備の購入に補助金、申請受付を開始 建機は差額の2/3、充電設備は半額:脱炭素
国土交通省の認定を受けた電動建機(GX建設機械)と、その充電設備の購入費用に関する補助金の申請受付が始まった。電動建機は標準的燃費水準車両との差額の3分の2、充電設備は本体価格の2分の1の補助が受けられる。
環境省は2024年5月27日、国土交通省が認定した電動建設機械(GX建設機械)と、その充電設備の購入費用の一部を補助する「建設機械の電動化促進事業」の申請受け付けを開始したと発表した。執行団体は日本建設機械施工協会。
民間事業者や団体などを対象とし、予算額は2億933万円、受付期間は9月30日まで。なお、申請状況によっては受け付けが前倒しで終了する可能性がある。
補助対象の製品と補助率などは以下の通り。
- 建設機械
- 補助対象:国交省が認定したGX建機(電動油圧ショベル、電動油圧ホイルローダー)。国の他の補助金を受けていないことが条件
- 補助率:標準的燃費水準車両との差額の3分の2
- 充電設備
- 補助対象:GX建設機械の製造事業者や輸入事業者などの申請に基づき事前に協会で審査/承認を受け、GX建機と併せて調達するもの
- 補助率:本体価格の2分の1
建設機械の電動化促進事業は、建機の電動化を支援することで、さまざまな現場で電動建機による施工のモデルケースを形成するとともに、今後の電動建機の普及拡大に向けて必要な知見を得ることを目的に実施する。さらに、GX建機を使用する事業者などからのヒアリング、施工などに関する情報収集、CO2削減効果の確認などを通して、今後のGX建機の普及拡大に向けた施工のモデルケースの形成や必要な知見の蓄積を図る。
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