東京赤坂に高層オフィスビル「赤坂グリーンクロス」が竣工、積水ハウスと日本生命:プロジェクト
積水ハウスと日本生命が共同開発した高層オフィスビル「赤坂グリーンクロス」が大林組JVの施工で完成した。地上28階建てで、各階共用部には半屋外のグリーンテラスを設けている。
積水ハウスと日本生命保険は2024年5月1日、東京都港区赤坂2丁目で開発を進めてきた高層オフィスビル「赤坂グリーンクロス」が竣工したと発表した。
地上28階建て、高さ150メートルで、延べ床面積は約7万3453平方メートル。設計・監理は日建設計、施工は大林組/錢高組/岩田地崎建設の共同企業体(JV)が担当した。
赤坂グリーンクロスは、地上部に緑豊かなオープンスペースを設け、各階共用部にテナントが自由に利用できる半屋外のグリーンテラスを設置。2階には共用ラウンジ、最上階の28階にはテナント専用のスカイラウンジを設けた。低層階はコンビニエンスストアや飲食店などの商業施設で構成している。
BCP対策として、停電時に最大72時間の電力を供給できる非常用発電機とオイルタンクを設置。災害時の備えでは館内の従業員(3600人想定)用の防災備蓄品3日分を確保している。
BELS認証、CASBEE建築(新築)で最高ランクを取得
建物全体にはグリーン電力を導入する他、自然エネルギーの活用、高効率機器による省エネ化を推進。事務所部分で、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)最高位の「5つ星」と「ZEB Oriented」評価を取得するとともに、「CASBEE建築(新築)」のSランク(自己評価)を達成している。
この他、建物内の清掃や消毒、衛生管理、BCP対策など、館内の従業員の健康/安全性を担保した建物や施設に与えられる国際的認証制度「WELL Health-Safety Rating」を取得する予定だ。
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