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積水ハウスと博報堂、スマートホームサービスで得た生活ログをAI解析で「行動の源泉」可視化へ:AI
積水ハウスと博報堂は、共同プロジェクトを開始した。積水ハウスのスマートホームサービス「PLATFORM HOUSE touch」を介して蓄積したビッグデータをAIで解析する。
積水ハウスと博報堂は2023年9月20日、共同プロジェクトを開始したと発表した。積水ハウスのスマートホームサービス「PLATFORM HOUSE touch」を介して蓄積したビッグデータをAI(人工知能)で解析する。
サービス提供者との新サービスの共創を目指す
PLATFORM HOUSE touchでは、家族構成や間取りなどと関連付けた「生活ログ」をスマートホームにおけるデータとして蓄積している。
今回の共同プロジェクトでは、これらを個人情報を省いた形でAIにより解析し、住まい手の特徴的な生活意識が現れる瞬間や生活習慣、行動の源泉を推測して可視化。2023年度内に解析のプロセスをアルゴリズム化し、解析を開始する計画だ。
データは、あらかじめ同意を得た顧客の情報のみを解析に用いる。外部のサービス提供者とのデータ連携も予定しているが、データ提供の際も同じく顧客の同意を前提とする。
両社が実際に、生活ログデータの可視化や教師なし学習をベースとした分析を実施したところ、仕事と家事を高頻度で切り替えるような「職住融合スタイル」が新たな家族像として浮かび上がったという。
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