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東洋建設、AIを活用し技術者の能力向上へ 評価システムと学習管理システム導入AI

東洋建設は建築施工職員を対象に、AIを活用した「能力評価システム」と、場所や時間を選ばずに利用できる教育プラットフォーム「LMS」を導入した。将来は能力評価データを人事データと結合し、各個人のロードマップや、能力に応じた研修プログラム、ジョブローテーションに活用する。

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 東洋建設は2024年3月5日、技術者の能力向上を目的に、建築施工職員を対象としたAIによる「能力評価システム」と、場所や時間を選ばずに利用できる教育プラットフォーム「LMS(学習管理システム)」を導入したと発表した。将来は能力評価データを人事データと結合し、各個人のロードマップや、能力に応じた研修プログラム、ジョブローテーションへ活用することを想定している。

能力評価シートのサンプル
能力評価シートのサンプル 出典:東洋建設プレスリリース

 能力評価システムは、L is B社の協力を得て開発した。東洋建設が職位ごとに設定した能力要件について、組織運営、工事管理などでの達成レベルを172項目に分類し、HRBrain社の人材管理システム「HRBrain(エイチアールブレイン)」を利用して評価する。この評価結果をAIが分析し「能力評価シート」として職員にフィードバックする。

 これにより、職員は自身のスコアや同一職位における偏差値、スキルの特徴を客観的に把握できる。自身の現状のレベルと目指すべき到達レベルを客観的に理解し、実行性のある目標設定を行うことが可能になる。

 東洋建設ではこれまで、入社から10年で作業所長を育成する「10年教育プログラム」を展開してきたが、職員が自己の現状レベルを把握するための客観的、定量的な分析データがなく、目標の到達レベルが分かりづらいという課題があった。そこで今回、新たに能力評価システムを導入した。

 また、10年教育プログラムでは、工程管理や施工図の作成、予算管理などの課題を、集合研修や先輩社員によるOJTで運用してきた。この一部をeラーニングに移行し、場所や時間を選ばずに利用できる教育プラットフォームとして、レビックグローバル社のLMS「SmartSkill Campus(スマートスキルキャンパス)」を導入した。LMSでの学習成果は「能力評価システム」のスコアに反映し、知識の習得やスキル向上のためのモチベーション向上につなげる。

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