おはよう/おつかれの挨拶だけで出退勤登録 チャットボットで建設業の業務を効率化するL is B:第8回 JAPAN BUILD TOKYO(1/2 ページ)
L is Bは、「ライフ イズ ビューティフル」の頭文字を元とするソリューション開発会社。最近注力しているのは、生成AIを活用したビジネスチャット「direct」だ。開発当初は、さまざまな業種の現場で、円滑なコミュニケーション実現を目的としていたが、利用企業4000社超の半数近くを建設業が占めるという。
L is B(エルイズビー)は、「第8回 ジャパンビルド−建築の先端技術展−」(会期:2023年12月13〜15日、東京ビッグサイト)で、クラウド型現場チャットボット「direct(ダイレクト)」をはじめとする建設向け業務効率化ソリューションをブース展示した。
L is Bが開発するチャットボットは、人とソフトウェアをつなぐソリューションといえるものだ。建設の現場には、勤怠管理や情報共有、スケジュール調整など、定型化されているが手続きや処理が煩雑なものが少なくない。こうした作業の多くは、人がソフトウェアを操作しているが、その操作を面倒に感じることも多く、働く人の心理的な負担と時間の無駄になっていた。
チャットボットとのやり取りで、出勤/退勤を簡単登録
L is Bは、人とソフトウェアの間で操作や処理結果などの情報を簡単にやりとりするソリューションを提供している。その一つが、建設現場の勤怠管理システムだ。
建設現場では、作業を行う人が現場に直行し、そのまま直帰するのが一般的。この際に、勤怠管理をどうするかが課題になる。オフィスワークでは、入館証でセンサーをタッチすることで勤怠を管理するシステムが導入されていることが多い。しかし、工事現場にそのようなシステムを置くのは難しく、仮に環境を整えても勤怠システムへアクセスする習慣が作業員に根付いていない。
L is Bは、こうした課題に対して「GPS勤怠ボット」を用意している。チャットボットとは、ソフトウェアを相手にしたチャットシステムで、人が文字や言葉を入力すると、コンピュータ側が適切な返答やプログラム操作を行ってくれる。
GPS勤怠ボットの使い方は、現場に出勤した作業員は、まずスマホでdirect を開き、GPS勤怠ボットにアクセス。そして「おはよう」と話しかけると、GPS勤怠ボットが現在地を聞いてくる。ここで「“今ココ”スタンプ」を送ると、それだけで現場への出勤が記録される。“今ココ”スタンプはGPS勤怠ボットに搭載された機能で、その名が示す通りGPSでスマホの位置を特定する。スタンプ化されているので、ワンタッチで現在地を送れるのが便利だ。
退勤時も出勤時同様に、GPS勤怠ボットに「おつかれ」と話しかければ良い。すると、また現在地を聞いてくるのでスタンプを送るだけで勤怠処理が完了する。
ちなみに、このようにして蓄積された勤怠データは、GPS勤怠ボットによってExcelのデータにまとめられる。ファイルの取得も、管理者がGPS勤怠ボットに対して、「勤怠確認」と話すだけで、記録の一覧が出力される仕組みだ。
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