長谷工ライブネット、賃貸マンションにスマートロック導入 美和ロック製:導入事例
長谷工ライブネットは管理する賃貸マンション3物件に、MIWA Akerun Technologiesのスマートロックシステムを順次導入する。賃貸管理業務の効率化を図るとともに、居住者の利便性を向上する。
住宅用スマートロックを販売するMIWA Akerun Technologies(ミワ アケルン テクノロジーズ)は2024年1月25日、物件の内見から入居、退去までの管理業務を効率化できるスマートロックシステム「Akerun.Mキーレス賃貸システム」が、長谷工ライブネットの管理する賃貸マンション3物件に順次導入されると発表した。同システムの長谷工グループでの採用は初めて。
物理鍵の代わりにスマートキーアプリやICカード、暗証番号で解錠可能
MIWA Akerun Technologiesは、建築用錠前で国内トップシェアの美和ロックと、クラウド型入退室管理システム「Akerun(アケルン)」を提供するPhotosynth(フォントシス)の合弁会社だ。Akerun.Mキーレス賃貸システムは、美和ロック製のスマートロックとPhotosynthのクラウドやIoT技術を組み合わせたサービスで、クラウド上で鍵を管理し、物理鍵の代わりにスマートキーアプリやICカード、暗証番号で扉を解錠する。
賃貸物件の管理者は、管理システムから、デジタル鍵や一時利用のテンキー用暗証番号の発行、デジタル鍵権限の削除などが実行できる。これにより、不動産仲介会社などへの鍵の受け渡しのための移動や、鍵の複製、回収/交換の手間が不要になり、鍵に関連するトラブルを削減する。また、スマートロックによる物件のIoT化により居住者の利便性/快適性を向上させることで、不動産価値の向上も期待できるという。
管理物件のキーレス化で業務効率化図る
長谷工ライブネットでは、既築の「ブランシエスタ駒込」(東京都豊島区)を皮切りに、2024年2月に竣工予定の「LiveCasa(ライブカーサ)白石」(北海道札幌市)、10月に竣工予定の「LiveCasa西台」(東京都板橋区)に、Akerun.Mキーレス賃貸システムを順次導入する。
また、管理物件のキーレス化以外にも不動産テックなどの技術を活用し、賃貸物件の管理業務効率化、生産性向上をさらに推進するとしている。
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