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法改正で煩雑化する業務や高齢化する不動産業者の問題を“スマートロック”で解決、MIWA Akerun Technologies不動産テック(1/3 ページ)

高い堅牢性と施工性を誇るスマートロックと、強固なクラウド基盤と累計7000社以上の採用実績があるアプリとの連携から誕生した「Akerun.Mキーレス賃貸システム」。賃貸物件のキーレス化で、不動産の管理業務が抱える課題を解決し、不動産テックを推し進める。

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 MIWA Akerun Technologies(ミワ アケルン テクノロジーズ)は、スマートロックを活用した新サービスとして「Akerun.Mキーレス賃貸システム」を2022年7月に発表した。


新サービス「Akerun.Mキーレス賃貸システム」 提供:MIWA Akerun Technologies

 MIWA Akerun Technologiesは、建築用錠前でトップシェアを誇る美和ロックと、スマートロック利用者数ナンバーワンシステム「Akerun」を提供するPhotosynth(フォトシンス)との合弁会社。「時代を経ても変わらない安心を、変わるライフスタイルに快適さを」をミッションに掲げ、2021年1月15日に設立。スマートロックの機能提供にとどまらず、時代とともに変化する生活スタイルに応じるべく、さまざまなサービス事業者と共創し、安心と快適を提供するサービスの開発を進めてきた。

 2021年9月には、美和ロックの標準製品とAkerunのアプリを組み合わせたスマートロックシステム「Akerun. M(アケルン・エム)」をローンチ。翌10月には、大和ハウスグループの不動産販売から、賃貸、流通事業までを手掛けるコスモスイニシアの分譲シェアレジデンス「nears川崎」に導入された。

 また、2022年3月には、ヤマト運輸の置き配サービス「マルチ デジタルキー プラットフォーム」との連携を発表し、オートロック付き集合住宅の置き配でシェアを拡大させてきた。


ヤマト運輸の置き配サービス「マルチ デジタルキー プラットフォーム」との連携イメージ 提供:MIWA Akerun Technologies

スマートロックにはセキュリティと利便性が不可欠

 スマートロックに第一に求められるものは、鍵本来の役割である「人命や財産を守る」というセキュリティ性能。一方で、ライフスタイルの移り変わりに伴い、宅配サービスや家事代行、介護サービス、ペットシッターなどが普及し、多種多様なサービスが家のなかに入ってくることが今や当たり前になっていることも考慮しなければならない。

 MIWA Akerun Technologies 代表取締役 渡邉宏明氏は、Akerun.Mキーレス賃貸システムの発表会で「これからもスマートロックとIoTのテクノロジーで、セキュリティと利便性を両立させ、居住者のニーズに合った快適なライフスタイルを支えるサービスを提供していく」と抱負を語った。


MIWA Akerun Technologies 代表取締役 渡邉宏明氏

 Akerun.Mキーレス賃貸システムは、賃貸物件で一般的に使用される物理的な鍵(以下、物理鍵)を、スマートフォンアプリやICカードを活用したスマートキーへと置き換えるサービス。キーレス化で賃貸物件の内見、入退居にまつわる管理会社の業務効率化が実現する。

 新サービス開発の背景には、不動産賃貸業界が抱える課題があると渡邉氏は指摘する。不動産賃貸のステークホルダーは、次の4者に分かれる。不動産を所有する「オーナー」、物件を管理する「管理会社」、物件を借り手に紹介する「仲介会社」、そして借り手となる「入居者」だ。


賃貸不動産の仕組み 提供:MIWA Akerun Technologies

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