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危険度評価も可能なKY活動がスマホだけで完了:現場管理
MCデータプラスが運営する現場施工管理サービスに「KY(危険予知)支援機能」が追加された。KY活動のデジタル化により、現場の安全対策と業務効率化を支援する。
MCデータプラスは2024年1月18日、建設業向けの現場施工管理サービス「ワークサイト」で、「KY(危険予知)支援機能」の提供を開始した。建設現場の作業開始前に行われるKY活動をデジタル化して業務を効率化するとともに、作業員の確実な実施を促し、現場の安全対策を強化する。
KY活動がスマホから実施できる 危険度評価機能付き
KY支援機能では、協力会社の作業責任者/作業員が、スマートフォンからKY活動を登録する。登録の有無は一覧表示されるため、元請企業は簡単に実施状況の把握が可能だ。
危険ポイントや対策案は「事故の重大度」と「事故の頻度」の2軸で評価し、結果を基に最終的な危険度を評価する。それぞれの評価基準の項目を自由に編集できるマスター機能も搭載している。
また、ワークサイトは、安全書類作成サービス「グリーンサイト」とデータ連携しており、作業員名簿や通門管理機能の入場履歴からKY活動参加者の選択、登録が可能だ。
スマホ/PC/タブレット対応、関係者に情報を素早く伝達
ワークサイトは、労務安全書類作成/管理サービスのグリーンサイトに登録されたデータとの連携により、作業間調整会議や現場管理業務を効率化する。必要な情報をPCやタブレット、スマートフォンで入力、管理することで、離れた場所にいる関係者へ情報を素早く伝達できる。
今回のKY支援機能はワークサイトの標準機能。ワークサイトの利用にはプライムサービス契約(元請企業での利用設定)が必要だ。
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